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2023年11月15日

【国際連携】初の国際競技連盟との連携協定として、ワールドローイングとの覚書締結

2023年11月14日、スイス・ローザンヌにて、日本スポーツ振興センター(JSC)は、ローイングの国際統括団体であるワールドローイングと、バーチャルスポーツ<※に関する国際共同研究プロジェクトを目的とした連携協定覚書を締結しました。
JSCとしては、国際競技連盟と連携協定覚書を締結するのは初となります。

※バーチャルスポーツは、国際オリンピック委員会(IOC)がオリンピック・アジェンダ2020+5で示したように、身体活動を伴うスポーツと身体活動を伴わないスポーツのバーチャルな形態と定義されています。

近年バーチャルスポーツを取り巻く環境は著しく進展しており、社会の様々な価値観に影響を与える非常に大きな存在へと成長を続けています。こうしたバーチャルスポーツの動向については、スポーツ界に大きなインパクトを与える可能性が高く、国際スポーツ界では、現在、バーチャルスポーツやEスポーツとの連携が重視されています。

直近では今年6月にシンガポールで開催されたオリンピックEスポーツウィークでは、インドアローイングが世界最高水準のバーチャルスポーツの一つとして紹介されました。それらの成功を受けて、IOCにEスポーツ委員会が設置され、オリンピックEスポーツゲームズの創設を検討すると発表しました。


バーチャルローイング競技(オリンピックEスポーツウィーク2023にて)

このような国際潮流を踏まえ、JSCとワールドローイングは、その先進事例として、また東京2020大会のレガシーとして、これまでの国際ネットワークを維持、強化することで、スポーツのさらなる発展に向けたバーチャルスポーツ分野に関連する国際共同研究を双方で推進することを確認しました。

協力可能な分野(案)
・両機関の代表者による交流プログラムや訪問
・国際共同研究
・国際会議、セミナー、ワークショップ等での事例研究発表
・論文・記事掲載の発表

調印式は、ワールドローイング会長のジャン・クリストフ・ロラン氏、事務総長のヴァンサン・ガイヤール氏、理事の細淵雅邦氏、JSC 芦立理事長、久木留理事らが列席する中で実施しました。


JSC・芦立理事長(左)とワールドローイング・ロラン会長(右)
©World Rowing

調印後の握手
©World Rowing


JSC 芦立訓理事長コメント

JSCとして初めての国際競技連盟との連携・協力に関する協定締結となり大変嬉しく思います。特に、リアルとバーチャルの融合の可能性が高く評価されているワールドローイングとの国際共同研究プロジェクトに胸を膨らませています。この連携協定の枠組みを通して、JSC、ワールドローイング双方の有するリソースを活かし、バーチャルスポーツ分野の連携領域・活動の大きな成果を期待しています。また、バーチャルスポーツ分野に関連する国際共同研究を推進し、それらの成果を競技力向上のみならずライフパフォーマンス向上へ活用・応用することで、スポーツ振興と活力ある多様な国際社会の発展に貢献するために主導的な役割を果たしたいと思います。

ワールドローイング  ジャン・クリストフ・ロラン会長コメント

私たちは、JSCと共にこの取り組みに着手できることを嬉しく思います。インドアローイングは、世界中のローイング選手をバーチャルにつなぎ、フィットネスとローイング愛好家の多様なコミュニティを育んでいます。世界各地で開催される様々なイベント、これらのローイング選手をつなぐデジタルプラットフォームの開発、そしてゲーミフィケーションの要素は、インドアローイングのコミュニティをさらに成長させます。ワールドローイングは、このような状況において重要な役割を果たすことを約束し、そのために一連の戦略的イニシアチブを展開しています。今回のJSCとのパートナーシップは、その戦略に完全に組み込まれたものであり、インドアローイングの大きな可能性を引き出すことに貢献するものです。


調印式参列者による集合写真
©World Rowing

今後の連携についてのディスカッション
©World Rowing

●ワールドローイング(概要)

ローイング競技の国際統括団体。設立年:1892年。加盟国・地域:159。ローイング、パラローイング、コースタルローイング、マスターズ、インドアローイングの側面を含む、あらゆる形態のローイング競技に関する規則と規制を定めている。ワールドローイングは、公認競技大会を監督し、加盟団体や地域、イベント主催者に必要な助言と専門知識を提供する。また コーチング教育や、スポーツとその発展に関するその他の事項にも取り組んでいる。

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