勝利に役立つ新たな知見を創造する
概要
スポーツ医・科学研究事業は、スポーツ医・科学、情報等の各機能が統合したJISSの特長を生かし、必要に応じて
競技団体スタッフや国内外の研究者・研究機関と連携しながら、国際競技力向上のために有用となる知見や方策を生み出すための調査・研究・開発を行うことを目的としています。
研究内容
スポーツ医・科学研究事業における研究の種類としては、強化現場の課題解決、個々の競技におけるトップアスリートの特徴を明らかにすることを目的とした「競技研究」、近々のオリンピック・パラリンピックに向けた具体的な課題に取り組む競技研究である「特別プロジェクト研究」、競技力向上
及び支援活動のために必要となる知見を創出・蓄積するための研究を行う「基盤研究」、将来的に競技研究や基盤研究につながる小規模な萌芽的研究である「課題研究」の４つがあります。
一方、JISSでは外部研究資金である「学術研究助成基金助成金／科学研究費補助金」や「民間団体研究助成金」を積極的に獲得するように努めています。さらに、JISS単独で実施するよりも時間的・経済的に有利であり、優れた研究成果が期待されるテーマに関して外部団体と共同で研究を推進する「共同研究」や「受託研究」も実施しています。
  
競技研究
・新たにシットスキーを始める選手を対象とした縦断的なデータの収集
・陸上競技4×100mリレーにおけるバトンパスパフォーマンス予測モデルの確立
・フェンシング選手の移動パフォーマンスと体力要素の関係
・採点競技における技の出来栄えの決定要件の究明
特別プロジェクト研究
・現在実施しているテーマはありません
基盤研究
・パフォーマンス向上のための低酸素トレーニングプログラムの開発に関する研究
・陸上競技長距離走パフォーマンスへのスプリントトレーニングの効果
・スポーツ外傷・障害の発生と遺伝子情報の関連性の検討－LEGACY2020プロジェクト
・海外遠征時の体調不良からのリカバリー
・アスリート・ウェルビーイング支援体制構築に向けた調査研究
・女性アスリート特有の課題に応じたコンディショニングプログラムの開発
・スポーツ外傷・障害の発生におけるアライメントチェックの有用性に関する検証
・リハビリテーション期における包括的コンディショニングの評価指標の検討
・ローラーテスト開発のための車いす競技パフォーマンスの評価
・フォースプレートを用いた下肢筋力およびパワー発揮能力のトップアスリートデータベース構築
・高速移動を伴う競技における姿勢およびウエアの生地表面形状による空気力の最適化
・フィットネス評価方法の体系整理とJISS評価指標の創出
・アスリートポートを用いたセルフコンディショニングツールの開発
・磁気共鳴分光法（MRS）を用いたパラアスリートの筋グリコーゲン測定法の確立
・腸内細菌とその機能によるアスリートのコンディション指標の探索
・コンディショニングプログラムの介入効果に関する体系的評価
課題研究
・アスリートのイメージの質と試合での実力発揮の関係
・ジュニアラグビー選手を対象としたコンディショニングプログラムの実行可能性と課題抽出
・スキーブーツの着用の有無が関節運動に及ぼす影響
・スポーツ競技場面における「あがり」への有効な対処方略の究明
・日本人トップアスリートの誇りの構造と動機づけ機能に関する質的研究
・レスリング競技における脳振盪受傷状況の解明
・異なる環境条件下での運動が月経随伴症状に及ぼす影響
・異なる強度の身体負荷および精神負荷が唾液中ヒトヘルペスウイルス6・7型の値に及ぼす影響
・夏季オリンピック選手におけるビタミンD摂取目安量の設定のために
～競技実施環境に着目した検討～
・高強度インターバルトレーニングにおける強度指標の妥当性
・間欠的な低酸素曝露が下腿三頭筋の最大筋力および力調節安定性に及ぼす影響
・月経周期に伴う筋グリコーゲン動態と消化吸収機能との関連性の検討
・高濃度人工炭酸泉浴が末梢循環応答、免疫機能、ならびに睡眠状態に及ぼす影響
・車いすアスリートにおける上肢筋力の評価方法の検討
・認知的方略に応じたプロセスフィードバック方法の開発
・陸上長距離選手における接地パターンの変化とランニング障害の関係の解明
・異なる酸素濃度環境下での高強度間欠的トレーニングがパフォーマンスおよび生理学的トレーナビリティに及ぼす影響
研究成果の公表
学術誌の刊行
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