この度、ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)国立スポーツ科学センター(JISS)の松林武生副主任研究員(スポーツ科学研究部門)を研究代表者とする研究が、ワールドアスレティックス(世界陸連)のウェブサイトにて紹介されました。
本研究は、2025年に東京で行われた、世界陸上競技選手権大会の男女4×100mリレーにおける、バトンパス戦略の重要性を明らかにしたものです。
リレーのバトンパスでは、「バトンそのもののトップスピードを落とさないこと」が重要であると、多くのコーチは経験上知っているかもしれません。 松林研究員らは、国立競技場で行われた東京大会で競技を撮影して映像分析を行い、「前走者の勢いを保ったまま、次走者が十分に加速して、バトンパスを行えたこと」が、レース結果に大きく影響していたことを検証しました。単に走能力の高い4人をそろえただけでは勝つことはできないという、リレー種目の醍醐味を、データを用いて裏付けたと言えます。
この取組は、JISSが行うスポーツ医・科学研究事業の特別プロジェクト研究として計画され、世界陸連との共同研究として行われました。またその研究成果は、今年7月にスイスで行われたヨーロッパスポーツ科学学会(ECSS Lausanne 2026)でも発表されました。
なお、この分析には、松林研究員が発明した特許技術(特許第7628739号)が活用されており、ハンディカメラで撮影した競技場での映像を用いて、選手の走動作をトラック全体にわたって詳細に解析しています。
世界陸連ウェブサイト上の記事
松林研究員プロフィール
特許のご紹介:広範囲撮影を想定したフィールド平面上の既知点を活用する
ハンディカメラキャリブレーション手法(特許第7628739号)

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