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助成事業紹介【スポーツ振興くじ助成:公益財団法人日本体操協会】

 令和3年度国際競技大会開催助成を受け、公益財団法人日本体操協会が実施する第38回世界新体操選手権大会の実施状況調査を行いました。
 世界新体操の日本開催は、2009年の三重大会以来、12年ぶり3回目となります。
 本大会は10月18日から24日まで開催された世界体操と史上初めて同時に福岡県北九州市で開催され、また東京オリンピック後初の世界大会ということで多くの注目を集めました。
 大会開催に当たっては、新型コロナウイルス感染症の影響から通常時の開催とは異なる対応を迫られました。海外からの選手を迎える際には日本政府から“バブル方式(開催地を大きな泡で包むように囲い、選手やコーチ・関係者を隔離し、外部との接触を遮断する方法のこと)”による管理が求められ、通常時よりも飛行機内での選手間の距離を確保すべく、余分に座席を抑える等、特に選手の移動に苦慮しました。また、大会直前まで有観客開催とするか否かが定まらず、集客のための広報活動は短期間で行わなければなりませんでした。
 このような難しい状況下でしたが、日本国内の感染状況に改善が見られたことから、世界新体操では定められた場所に限り、徹底した感染対策の下、選手の徒歩移動が認められるようになりました。これは、選手の心身のストレスの軽減につながりました。
 また、政府の「ワクチン・検査パッケージ実証実験」の対象となったことで、観客人数の制限がなくなり、選手たちは多くの観客を前に演技を披露することが出来ました。
 集客に関しては、開催地である北九州市の協力により、公共交通機関へのラッピングを実施するなど、有効な広報活動ができたことで、最終的に決勝の前売り券は完売となりました。
 このようなイレギュラーな対応を行うには、通常時の開催よりも多くのスタッフを要することになりますが、そうした面でも本助成金が役立てられました。
 困難な状況の中でも、安心安全に大会を開催できたことで体操界における日本の国際的地位の向上が見込まれます。本大会の開催で得られた知見が、今後の大会運営並びに競技の普及・発展に寄与されることを期待します。

(令和3年10月27日 往訪)

助成団体 公益財団法人日本体操協会
事業名 第38回世界新体操選手権大会
事業細目名 国際競技大会開催
助成金額 200,000,000円


第38回世界新体操選手権大会の様子 第38回世界新体操選手権大会の様子
(写真)第38回世界新体操選手権大会の様子(※日本体操協会 広報 / PICSPORT)

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