令和3年度将来性を有する競技者の発掘及び育成活動助成を受け、岩手県が行っている「いわてパラアスリート発掘・育成事業」の調査を実施しました。
　岩手県では、障がい者スポーツにおける競技力向上を図るため、県内の有望な若年競技者を強化指定して、身体・運動能力の測定及び強化・育成を行っています。
　7月11日にふれあいランド岩手にて行われた＜パラアスリートセレクション＞では、主に身体・運動能力測定を行い、選手28名、指導者3名、介助者・保護者2名、講師4名、パラアスリートコーディネーター3名が参加しました。
　測定以外にも、家庭で取り組める運動プログラム「レッツ！ぺっこトレ！！」の実技解説を障がいの状態に合わせて行い、スポーツ医・科学学習にてスポーツ傷害予防の情報を提供するなど、様々な角度で発掘・育成活動を行いました。
　セレクション開催にあたり、事業専用ホームページへの掲載以外にも、教育委員会を通じて県内の県立高等学校・特別支援学校、市町村立中学校に事前案内を行いました。これにより、特別支援学校からの参加者が増えたことに加え、普通校からの参加申込もありました。事業の周知体制の構築ができたことで、次回以降に繋がるものとなりました。
　今後も、県の障がい者スポーツトレーナー等による個別のトレーニング指導、障がいの特性や生活スタイルに合わせたトレーニングメニューの提供をしていくとともに、スポーツドクター等とも連携を図ることで、より効果的に選手の育成を行い、適性を見いだせる事業として、岩手県の障がい者スポーツの普及・発展、そして有望な競技者の発掘・育成に寄与されることを期待します。

（令和3年12月8日　Web会議により実施）

（写真）パラアスリートセレクションの様子（※写真提供：岩手県）