令和3年度将来性を有する競技者の発掘及び育成活動助成を受け、静岡県内の優秀な若年競技者の発掘及び育成を行っている、寺子屋ジュニアアスリートアカデミーについて実施状況調査を行いました。
　静岡県スポーツ協会では県内の競技者の発掘及び育成として、7種類のアカデミー（バドミントン・ハンドボール・陸上競技・サッカー・ホッケー・アーティスティックスイミング・野球）を展開しています。新型コロナウイルス感染防止対策の観点から、例年実施していたラグビーのアカデミーは中止せざるを得ず、参加者数の減少は避けられません。しかしながら、参加児童・生徒やその保護者からの紹介が新規参加者に多く繋がるなど、一定の参加者を集めることができています。
　競技の指導については外部の競技団体に指導を委託し、事業主体である静岡県スポーツ協会の職員はその様子を頻繁に視察しています。各競技団体とは定例的な情報共有や意見交換だけでなく、日常的に指導者と協会が情報共有を行うことで子どもたちの状況をつぶさに確認しています。また、子どもたちや保護者から指導者以外への相談も行いやすいよう、現場レベルでの取り組みを行っています。
　現状、保護者が新型コロナウイルス感染を恐れ、不参加になってしまう子どもも少なからずいるため、安心して参加出来るような環境作りと情報発信が本事業を進めていくうえでの今後の課題です。とはいえ、感染対策に細心の注意を払っていることもあり、本事業ではここまで1人の感染者も出すことなく継続的かつ安定的に実施することができています。
　今後もスポーツ振興くじ助成金が効果的に活用され、さらなる優秀な選手たちの発掘や選手の競技活動の場の提供へと繋がることを期待します。

（令和3年10月5日　Web会議により実施）

（写真）寺子屋ジュニアアスリートアカデミーの様子（※写真提供：公益財団法人静岡県スポーツ協会）