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学校現場での取組(事故防止対策) 名古屋第126号(2022.02)

福井県中堅教諭等資質向上研修(養護教諭)

独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下、JSC)では、円滑な学校教育の実現のため、教育委員会担当者や教諭など、学校現場に関わる方々を対象として、学校安全・事故防止に関しての講演を行っております。また、その中で、学校の管理下における事故防止の支援のため、JSCが作成した事故防止に関する資料の活用方法を幅広く周知するとともに、その資料の活用促進を図っております。
今回は、令和3年12月10日に福井県教育委員会から依頼を受け、『中堅教諭等資質向上研修(養護教諭)』(以下、研修)にて講演を行いました。
本研修会は、キャリア10年程度の養護教諭を対象に、「見えにくさのある児童生徒の理解と支援」「気にかかる児童生徒の理解と支援」のほか「学校安全と危機管理」について研修が行われました。
講義室でスライドを見る参加者1

学校安全と危機管理(研修の目的)

特に事故防止に関し、養護教諭として以下のことの達成を目的とする
①安全に対する危機意識をもつこと
②情報収集を行うこと
③管理職や同僚と連携して組織的に事故防止に配慮した行動をとる(学校の安全管理体制)ことができるようになること
JSCからは、「学校安全に関する国の施策」「事故発生の未然防止及び事故発生に備えた事前の取組」「過去事例を知ることの重要性」などをスライドで説明しました。
また、「学校安全Web」の中にある「事例検索」ページの検索の仕方や活用方法、過去事例を用いながら、事故防止に関する資料「スポーツ事故防止ハンドブック」や「教材カード」の活用方法の説明も行いました。
講義室でスライドを見る参加者2

研修後の感想

研修後のアンケートで、事故防止に関する資料について、「存在を知らなかった」「活用する時間がない」「活用方法がわからない」といった御意見が多くみられましたが、一方、「様々な事例を知って事前に準備しておくことで、事故発生時の対応が適切に行えると感じた。今回の研修で教えていただいた事例集を活用していきたい」「過去の事例を参考にすることは大切だと感じた。」「今後、教材や資料をぜひ使わせていただきたいと思った」といった感想が寄せられました。
また、「今回の研修のように、死亡事故などの具体的な事例があると、対策を考えたり、危機管理の意識が高まったりと、有意義な研修になった。」「もっとたくさんの事故事例を見て、周りの人と一緒に対処法などを考えられる時間があるといいと思った。」といった発展的な御意見もいただくことができました。

JSCとして

今回参加された先生方へ、学校安全に関する情報や活用方法をお伝えできたことは本当に良かったと感じております。
また、既に資料を活用いただいている先生へも改めてお伝えすることができ、更に今後の研修会資料の質の向上に繋がる御意見もいただけたことは、JSCにとっても本当にありがたいことだと感じております。
ケガ防止に関することや災害共済給付に関することなどの説明は、JSCの業務として行っておりますので、名古屋支所管内の皆様からのご依頼をお待ちしております。

 

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