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名古屋☆通信 第112号(2017.08)

静岡県新任養護教員研修について

 名古屋事務所では、毎年、静岡県の新規採用養護教員研修に時間をいただき講義を行っています。今年度は5月17日(水)の午後1時より1時間、対象者21名に対して「学校の管理下の事故の対応と事務処理」と題し『災害共済給付請求事務ガイドブック 平成29年度版』を用いて説明を行いました。
        【講義内容】                        
災害共済給付制度について
 災害共済給付の種類、災害共済給付の範囲、時効、給付の制限 など
請求事務の手続きについて
 システム入力方法、必要添付書類、高額療養該当の場合の請求・給付について

 今回の研修会では、新任の養護教諭が対象であることから、災害共済給付の中でも医療費の請求事務手続きに関することを中心に説明を行い、「初診から治ゆまでの間の医療費総額が500点(5,000円)以上の療養について医療費を支給している」ことや「学校の管理下の範囲はどのように分類されているのか」といった点、「災害共済給付を受ける権利は、その給付事由が生じた日から2年間請求を行わないと、時効により消滅する」ことや、「支払請求の際の必要書類やシステム入力の注意点」など、災害共済給付制度及び請求事務の基本的な点について共有しました。しかし、1時間では具体例を盛り込んだ説明まで及ばなかった点もあり、研修後のアンケートにおいても「交通事故等の第三者加害行為について、どのように判断し、請求手続きをすればよいか知りたい」、「スムーズな請求を行うために、『医療等の状況』について確認すべきポイントを知りたい」といった意見をいただきました。
 静岡県の新規採用の養護教諭を対象とした研修において、災害共済給付の制度説明の場を毎年設けていただけることは非常に貴重だと感じました。参加者の中には実務では支払請求事務を行った経験が無い先生もいて、3日間の宿泊研修の最終日の午後という一番疲れの出る時間帯の講義となりましたが、皆さん真剣にメモを取りながら受講している姿が印象的でした。今回行った講義を、今後の円滑な請求事務に繋げていただければと思いますとともに、他県でも同様の機会がありましたら、名古屋事務所までご一報願います。
研修の様子
 なお、今回は、医療費の請求手続きを初めて経験するお二人に、講義終了後に感想等をお伺いしました。
まず、養護教諭として働いてみた感想を聞かせてください。
 大学で学んできた知識だけでは対応できないこともあり、仕事の大変さを感じる場面もありますが、体調不良だった児童が「先生、元気になったよ」と笑顔で報告してくれる姿を見ると、やはり養護教諭という仕事は素敵だなと思います。
 救急処置をはじめ、健康診断・健康観察・アレルギー対応など、職務の幅の広さを改めて実感しています。
養護教諭として着任前、災害共済給付制度にはどのようなイメージをお持ちでしたか?
 頻繁に怪我をしており利用する機会が多かったので、制度のことは知っていました。学校の中で起きた怪我の治療費を負担してくれる制度だとイメージしていました。
 大学での講義や実習を通して制度を知りました。難しいというのが一番の印象でした。給付が受けられる基準や請求手続き等の細かい部分までは把握できていなかったため、実際に不備無く請求を行えるかという不安もありました。
災害共済給付の請求手続を行ってみての感想を聞かせてください。
 一時保存しなければデータが消えてしまうのですが、急な来室などがあり対応しなければならなかった時、入力が途中のまま保存ができず、やっとの思いで作成した記録をまた一から入力する形になってしまうという場面があり、その時は困ったなと思いました。
 「災害報告書」や「医療等の状況」について不備があるかの確認をしていても、本当にこれであっているのかという不安がありました。間違っていたり、説明の仕方が分かりづらかったりして受理されないこともあるのかなと考えもしました。
災害共済給付制度の説明を受けてみて、考え方の変化はありましたか?
 災害共済給付制度の全体像が想像できるようになりました。また、自分で判断しかねる場合でも説明の際に使用していた「請求事務ガイドブック」で調べたり、センターへ直接問い合わせができたりと、頼れるものがあることを知ったことで少し不安が解消されました。
今後、災害共済給付の手続きの際に気をつけようと思った点はありますか?
 災害共済給付に至るまでには細かな基準があるため、「必ず受理される」と保護者や他の先生方へ安易に伝えてはいけないと感じました。
 自分の中できちんと災害共済給付制度について理解した上で、保護者の方にも学校で怪我をしても「このような制度があるのでぜひご活用ください」と説明できるように学びを深めておきたいと思いました。
請求手続も不明な点などがあればどうぞお気軽にお問い合わせください。


 

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