海外育成強化プログラム報告~アメリカ編①~(飛込)

平成27年4月19日(土)から5月23日(土)に、第1回海外育成強化プログラム(長期)を実施しました。今回のプログラムではアメリカのインディアナポリスダイビングアカデミーでアメリカの女子ナショナルチームと合同で練習することができました。コーチは科学的知識と素晴らしい指導力を持つ2012ロンドンオリンピックアメリカチームヘッドコーチのJohn Wingfield氏です。

派遣したのは本事業のモデルアスリートに指定している中川真依選手です。中川選手は、2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピックに出場している日本でトップクラスの選手です。中川選手の今回のプログラムでの目標は6243D(逆逆立ち2回宙返り1回半捻り自由型)という高難度の技の習得でした。
高難度の技の習得には恐怖心が伴うので、まずはプールでの練習の前に陸上(飛込種目の中では「ドライランド」と呼んでいます)での練習を行いました。このアメリカの施設には、日本にはない「タワースパッティング」という設備があります。これは、体を吊るしながら回転の練習ができる設備で、ドライランドでもプール練習に近い感覚を得ることができ、安全かつ効率的に練習を進めることができました。

スパッティング


十分な感覚が得られたところで、いよいよプールで実際に技に挑戦してみました。ここで威力を発揮したのは「バブルマシーン」という装置です。これは、水底から強力な泡を発生させ、水面にクッションを作る、日本にはない設備です。この装置のおかげで中川選手は恐怖感なく安全に目標としていた技の習得ができました。

素晴らしい指導者と最新の設備、そしてハイレベルな選手との合同練習で、非常に成果のあるプログラムとなりました。また、生活面でも、現地の選手やスタッフと寝食をともにし、教育プログラムで培った英会話や栄養バランスに留意した自炊などを実践し、グローバルに活躍できる女性選手の人材育成を目指した取り組みが行われました。教育プログラムの概要は次回お伝えします。
 


 

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