オリンピック予選に向けてジュニアアスリートの挑戦
2月に開催されるFINAワールドカップ(リオデジャネイロオリンピック最終予選)に向けてジュニアアスリート達の挑戦が始まっています。
平成27年12月20日(日)から平成28年1月29日(金)の41日期間、長期の海外育成強化プログラムが中国(広州)で展開されました。今回のモデルアスリートは10月の中国(上海)、12月のマカオで実施された強化プログラムに取り組んだ荒井祭里選手、板橋美波選手、佐々木那奈選手の3名です。プログラムの大きな目的の一つは、これまでのトレーニングの成果を国際大会という大きな舞台で発揮することで、現地ではマカオ招待国際競技大会に参加しましたが、当初の目的に対する課題が浮き彫りとなりました。

<写真1>中国・広州 プール練習の様子

<写真2>バイキング形式の食事の様子
シミュレーションの重要性
国際舞台で高いパフォーマンスを発揮するためには、「いつも通り」のことを「いつもできる」ことが重要です。そのために「シミュレーション」が重要になってきます。そこで、今回の強化プログラムのキーワードを「シミュレーション」としました。
中国(広州)では高水準の競争相手と共に、競技大会に向けての準備を進め、海外でも物怖じすることなく自分のパフォーマンスを発揮できるよう、日本にはない飛込施設を使ってスキルアップを図りました。特に高難易度種目の再現性の向上を陸上練習、プール練習に求め、普段の倍の練習時間をかけました。陸上でのスパッティング練習(宙返り補助装置)で感覚を養い、すぐにプール練習で実践していきます。この反復練習で高難易度種目の再現性を高めていくのです。練習時からベストパフォーマンスを心がけ、精神面も技術面も充実した強化が進められました。
そして、競技大会にむけて個人種目だけでなくシンクロナイズド高飛込の強化にも努め、2016年2月に開催されるオリンピック最終選考会に向けての準備が着々と進められています。

<写真3>中国・広州 ドライランド練習の様子
◆国際大会初出場 ~馬淵崇英マネージャーのコメント
前回のマカオ招待試合は我々にとって、2月開催のワールドカップ(オリンピック最終予選)を控え、3名の若手次世代選手に国際大会を経験させ、様々な課題を整理する貴重な機会となりました。そして今回の中国(広州)の強化プログラムでは、選手の個別の強化策を修正し、厳しく且つ綿密に計画を作成し実行しています。特に国際舞台でも日頃の練習の成果を発揮できるよう「シミュレーションの重要性」をキーワードに豊富な練習を積み重ね、精神・技術的安定を目指しています。