飛込

2015年12月25日

海外育成強化プログラム ~オーストラリア編~(飛込)

平成271015日(金)から118日(日)の期間、オーストラリア・シドニーにおいて海外育成強化プログラムを実施しました。世界の強豪国であるオーストラリアでは、ジュニアの育成システムが整備されており、タレント発掘からオリンピックメダリストを目指す選手までが、一貫して高水準な練習を実施しています。今回このオーストラリアで展開するモデルプログラムには、モデルアスリートの金戸華選手、渋沢小哉芳選手を派遣しました。この2名の選手は、先日行われた2015日本選手権においてナショナル強化選手に指定され、来年2月に行われるリオデジャネイロオリンピック最終予選に向けて準備を進めているところです。

シンクロナイズド飛板飛込練習の様子
〔シンクロナイズド飛板飛込練習の様子〕

今回実施した海外育成強化プログラムの目的は、女子シンクロナイズド飛板飛込チームを結成し、リオデジャネイロオリンピックでの活躍及び東京オリンピックでのメダル獲得を狙い、活動を始めることでした。

練習はドライランドでの陸上板を活用し、何度も反復練習を行いました。ピットを使った踏み切りや入水のタイミング練習を入念に行い、シンクロ飛板飛込の完成度を上げていくことが目的です。日本ではドライランドの練習施設が充実していないので、オーストラリアにてこのプログラムを実施することにより、シンクロ飛板飛込の基本技術の定着を図ることができました。

 

また、今回のプログラムで、社会人である渋沢選手はプログラム期間中アスリートとしての活動だけでなく、オーストラリアのオリンピックレベルのナショナルコーチの指導を観察し、ジュニア育成強化システムの情報収集にあたりました。これにより将来女性指導者として活躍するための知識、技術を研修し、指導者としてのモチベーションの高揚も図りました。

モデルプログラム対象アスリートとヘッドコーチのChave Sobrino氏
〔モデルプログラム対象アスリートとヘッドコーチのChave Sobrino氏〕

オーストラリアで学んだコーチたちの熱い思い ~モデルアスリート 渋沢小哉芳のコメント~

  NSWIS(New South Wales Institute of Sport)のコーチたちの考えを知り、何よりも飛込競技を愛していて、選手たちの成長を何よりも喜び、そしてそのための方法や内容を生み出すことにも喜びを感じ、誇りを持っているのが伝わってきました。また、女性、男性の成長過程において、それぞれの飛込競技に必要な内容を持っているけれど、それに固執するのではなく、より良くしていこうとする柔軟な思考を持っていると感じました。

そして、NSWISチームの選手たちを見ていて、「競技が好き。楽しい!」という思いで溢れているし、「強くなってやる!」という意気込みが伝わってきます。それは、競技に対するコーチの熱い思いが、ちゃんと選手にも伝わっているからだと実感できました。そうやって思いを伝えられる、クリエイティブで選手に信頼してもらえるコーチになりたいと感じました。

 

◆オーストラリア・シドニーチーム
Melissa Wu2008年北京オリンピック、女子高飛込銅メダリスト)のコメント~

Having fun learning new skills from the Japanese team that are training with us at the moment.
「一緒にトレーニングする中で、日本チームから新しい技を学べてとても楽しかったわ。」

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