SPORTS JAPAN アンバサダー

活動NO.015-1

SPORTS JAPANアンバサダー活動レポート

木メダル贈呈セレモニーに出席

日程:2016/6/18 場所:長野県上田市
アンバサダー:田中琴乃

 日本スポーツ振興センター(JSC:JAPAN SPORT COUNCIL)は、国立競技場とりこわし工事に伴う伐採樹木(ケヤキなど)の一部を「NPO法人日本コカリナ協会(会長:黒坂黒太郎氏)」に譲渡しました。同協会では、伐採樹木を使用した楽器「コカリナ」とコカリナ作成時に発生した端材を利用して約450個の「木メダル」を作成しました。
 このたび、長野県上田市で開催されたコカリナコンサート(主催:黒坂音楽工房)で日本スポーツ振興センターへ木メダルの贈呈が行われることになり、SPORTS JAPANアンバサダーの田中琴乃さんが贈呈セレモニーに出席しました。

コカリナとは?
コカリナは、元は「桜の木でできたオカリナ」と呼ばれ、東欧ハンガリーの露天で売られていた笛でした。現在、コカリナの第一人者として活躍している黒坂黒太郎が、1995年に日本に紹介、長野オリンピックの際、オリンピック道路によって伐採されなければならなかった木からコカリナを製作、オリンピック会場で子ども達が演奏することによって、多くの人々に知られる所となりました。
【日本コカリナ協会ホームページから引用】



 コンサートは2部制で行われ、第1部ではコカリナ奏者の黒坂黒太郎さんと歌手の矢口周美などによる演奏、第2部では地元の小学生や「しなのコカリナアンサンブル」も加わったコカリナ合奏や、木メダル作製に携わった障がい者作業所「とんぼハウス」の方々による歌が披露をされました。
 コカリナの美しい音色とソウルフルな歌声に会場からは何度も大きな拍手が湧き起こりました。また、演奏された曲目の一つが、田中さんが現役最後の試合で演技に使用した曲で、その曲の演奏中には田中さんが感極まる場面も見られ、澄み渡る美しい調に聞き入っていました。

 木メダル贈呈セレモニーは第2部の最初に行われ、田中さんからは以下のご挨拶をいただきました。

   
贈呈セレモニーの様子  

 「今回、SPORTS JAPANアンバサダーの活動を通して、「コカリナ」と「木メダル」のことを伺い、同じスポーツ界に携わる者として、このようなすばらしい活動があることに興味を抱き、とても感心させられました。
 サッカー、ラグビー、陸上、そしてコンサートなど、さまざまなスポーツ・文化的行事における「聖地」として親しまれた国立競技場の木が、コカリナや木メダルとして姿を変え新しい息吹を吹き込まれました。
 そして、この木メダルは、スポーツと文化を見守ってきた国立競技場の歴史と、その歴史を見届けてきた人々の想い、そして、今回作製に携わった日本コカリナ協会様と障がい者作業所「とんぼハウス」の方々の真心が詰まった貴重なメダルで、こうして受け取らせていただくことをとても光栄に思います。
 今後、SPORTS JAPANアンバサダーの活動を通じて、この木メダルを、次世代を担う子供たち、そして2020東京オリンピック・パラリンピック出場を目指すアスリートに届け、歴史と心を未来へつなぐお手伝いをさせていただきたいと思っています。」

 「国立競技場の木」が縁となり、今回、JSCに木メダルが贈呈される運びとなりました。田中さんのご挨拶にもあるとおり、国立競技場の歴史と関わったさまざまな人々の想いは後世に残していかなければなりません。その一助となれるよう、今後のJSCの事業を通して、さまざまな方に木メダルをお届けしたいと考えております。

 
 コンサートに出演された地元の小学生・とんぼハウスの皆様と記念撮影

「国立競技場の木」と陸前高田市の「奇跡の一本松」を組み合わせて作られた木メダル
※右側の写真の真ん中に埋められているのが奇跡の一本松です。

 

ページトップへ戻る