SPORTS JAPAN アンバサダー

活動NO.004-12、NO.005-7

SPORTS JAPANアンバサダー活動レポート

大日方邦子 スキー教室を開催 ~ 誰もが気軽にスキーを楽しめる環境を目指して ~

日程:2015/3/28,29 場所:岩手
アンバサダー:大日方邦子、柴田亜衣


 2回目となる、大日方邦子さんによるスキー教室を前回同様、チェアスキー教室の他、視覚障がいをお持ちの方がパートナーの「声」をたよりにスキーを楽しむブラインドスキー教室も開催し、誰もが気軽にスキーを楽しめる環境を目指しました。また、ソチパラリンピックでも活躍された森井大輝選手と狩野亮選手もご参加いただきとても豪華な講師陣となりました。



 初日の3/28(土)は指導者講習会を中心に行いました。
 地元岩手県や青森県、山形県、福島県、宮城県の東北地方でスキー講師をされている方の他、石川県や東京都からもご参加いただきました。ほとんどの方がブラインドスキーの指導経験はなく、大日方さんや海外で障がい者スキーの指導を勉強されてきた方からの講義を熱心に聞き入っていました。



 また、バルセロナから北京まで5大会連続でパラリンピック競泳に出場し5個の金メダルを獲得した河合純一さん(JSCスポーツ開発事業推進部)も参加し、どんなサポートが必要かなど、直接対話する時間を設けました。河合さんからは、「視覚障がい者にとっては音(声)が何よりの伝達手段ではあるが、『右に曲がります。』という案内だけではどの程度『右』なのかイメージいにくいです。私たちは時計の針(数字)で伝えることで角度をイメージしています。例えば、『3(時の位置)』であれば『右に45度』とイメージできます。健常者が普段はあまり気にしていないより具体的な「イメージを作る」というところを気に留めてもらえるといいと思います。ただ、気負わずに取組んで下さい。』などの意見があげられました。
 その他、各県から集まった講師たちも、それぞれの地域での現状や指導方法、今後の課題など情報共有がなされました。





 また、今回はアンバサダーの柴田亜衣さんにもご参加いただき、障がい者スキーに理解を深めて、今後、オリンピック・パラリンピックがより連携していけるよう体験や参加者との交流をしていただきました。





 2日目の3/29(日)はレベル別実技教室を行いました。
 はじめに、大日方さん、森井さん、狩野さんによるデモンストレーションが披露されました。3人の華麗で迫力ある滑りを間近で見た参加者は大感激し、気持ちを高め、それぞれリフトに乗り込んで行きました。
 現在、世界でもトップレベルの森井選手、狩野選手から直接指導を受けた上級クラスの参加者はアドバイスしてくれる一言一言を聞き逃すまいと集中して取組んでいました。
 また、初級クラスでは、楽しむことを第一に転んでも笑顔で、中腹のログハウスではソフトクリーム休憩を取りながら、参加者と講師、ボランティアが一体となって楽しんでいるようでした。

 2日間のスキー教室ですっかり交流を深めた参加者や講師のみなさんは、あっという間に過ぎた時間を振り返り、別れを惜しみつつも「また、一緒に滑りましょう!」いう大日方さんの閉会のあいさつに、大きな拍手で応え、教室は締めくくられました。

<参加者の感想>
 ・一人で大阪から参加したので、はじめは不安でしたが、とても温かい雰囲気で楽しかったです。
  自分のできることが増えて嬉しいです。(参加者)
 ・トップの選手に教えてもらえて、夢のような時間でした。(参加者)
 ・子どもの顔が本当に活き活きしていました。(参加者の父)
 ・スキーを通してたくさんの人たちとつながることができたことに喜びを感じます。(ボランティア)
 ・スキーの楽しさをより多くの人に知ってもらいたいと改めて思いました。(講師)
 ・多くの人がもっとこのような機会に参加し、理解者が増えると嬉しいです。(講師)
 
 
 

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