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第73回 事故防止の取組みについて(研修会の取材)-埼玉県南部高等学校等保健会養護教員部会(浦和地区)-

        事故防止の取組みについて(研修会の取材)

      -埼玉県南部高等学校等保健会養護教員部会(浦和地区)-
  JSCでは、学校現場などで様々な形の事故防止の取組み情報を収集しています。
災害共済給付業務を通じて得られた事故事例やデータ等と合わせて、学校での事故防止に役立つよう、機関誌『学校安全ナビ』やホームページなどで情報発信をしています。
そこで、今回、埼玉県立高等学校の浦和地区養護教諭による研修会を取材しました。
Q1 この研修会の発足年、意義、人数、規模を教えて下さい。
A1 30年位前から、埼玉県立高校を4ブロックに分け、地区ごとの養護教諭の研修会を年3回ほど行っています。この浦和地区は、12校19名のメンバーです。 

 夏季研修会の様子
夏季研修会(7月25日)の様子
会場:埼玉県立浦和商業高等学校
 研修会資料
各学校の課題を持ちより研修会での議題とした資料
①《学校管理下における災害発生から見る生徒の実態》
②《各学校の課題と具体的な取組》
Q2 H25年・26年度の地区別研究テーマを「学校管理下における災害発生から見る生徒の実態~けがの予防の実践につなげるために~」とされたそうですが、どうしてですか?
A2 災害共済給付の事務は、多くの学校で養護教諭に任されていると思います。
事務手続きでのさまざまな苦労もありますが、そのデータを分析してみると「自校の特色や生徒の実態」がよく見えてきました。さらにそれらデータに加え、JSCホームページ《学校安全Web》を活用し、「けがを未然に防止する視点」から実際の各学校にける保健管理や保健指導につなげるための研修としました。

Q3 今回「学校災害事故防止のための研修会」にJSC職員が講師として伺いましたがいかがでしたか?
A3 《学校安全Web》から、夏季研修会の講師依頼を申し込みさせていただきました。当日は、実際の埼玉県の災害発生件数などのデータや校種別の発生状況の特徴などについて詳しく説明していただいたり、質問や疑問に丁寧に対応いただいたり、大変参考になりました。 
Q4 JSCの《学校安全Web》をご活用いただき、たいへん光栄ですが、以前からご存知だったのでしょうか?
A4 いいえ、T高校のY先生が、JSCの協力者会議(事故データや事故事例をわかりやすく学校現場に提供する方策を協議)の委員になり情報提供をしてもらいました。
 実際に《学校安全Web》を開いてみるとさまざまな教材の活用やさらにフリーイラスト集も自由に使えることを知りました。そこで、今回の浦和地区の研修会では、いくつかの教材集をダウンロードし、教材カードをラミネート加工して使いやすくして、 他の高校の先生方にも配布し活用していただく予定でいます。また、フリーイラストのリクエストもできると聞き、早速リクエストしたいと思いました。

Q5 研修会に参加し、学校で毎月発行している「保健だより」を見させていただきました。作成にあたり、工夫していることはありますか?
A5 「保健だより」は保健情報を常に発信できるツールとして大変有効ですが、実際には生徒たちの活字離れが進み、なかなか呼んでもらえない実態があります。そこで、マンガで本校の健康課題を取り上げた「保健だより」を作成したところ生徒だけでなく教員からも大変反響がありました。そこで、今回の研究の報告書の一部としてマンガを取り入れた「研修のまとめ」を作成してみました。

Q6 JSCへ何かご要望はありますか?
A6 学校種ごとの教材カード、特に高校生向けが欲しいと思います。また、教材カード(カラー)を大量印刷機にも対応できるものにしてほしいです。
印刷した際に鮮明な線が写らず、ぼやけてしまうものがあるのがもったいないので。
部活動ごとや教室掲示用・学年向けなどすぐ使える季節ごとのものを種類も増やして欲しいですね。 
 

マンガで「研修まとめ」
集大成の報告書(案)「研修まとめ」 
 ■取材を終えて
 学校管理下の事故を少しでも減らすための先生方の真剣な取り組みに改めて頭が下がりました。各学校の課題と具体的な取組みについての実践発表を聞かせていただいたり、さまざまな意見交換が活発に行われたりする活気のある研修会に驚きました。
 また、高校の先生方の学校安全に対する意識の向上を図りたいと養護教諭が強く感じていることがよくわかりました。学校組織全体での救急法の講習会に実施や部活動顧問との連携、教員向けの保健だよりを作成しているなど学校教育活動の中でのさまざまな取組みがある事を知りました。
 今回の研修会のように、地域ごとの地道な活動が社会全体で1人でも多くの事故を減らすことにつながっていくことを感じました。
 
 今回の研修では、養護教諭の先生方が災害共済給付業務だけでなく、《学校安全Web》を有効に活用している事がわかり感激しました。

 

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