ホーム > 地域だより > 名古屋地域 > 名古屋☆通信 第106号(2016.03)

名古屋☆通信 第106号(2016.03)

JSCのオンライン請求システムから取得できるデータの活用事例
          -静岡市教育委員会-

 静岡市教育委員会学校教育課(以下、「静岡市教育委員会」という。)において、平成26年度に静岡市内の教頭先生を対象とした、
危機管理マネジメント研修の一つとして「学校安全の現状と課題」と題した研修を行いました。
 その研修の中で、災害共済給付オンライン請求システム(以下「システム」という。)から取得できる統計情報(以下「クロス集計」という。)を
活用されたとの情報をいただいたので、その活用方法を取材しました。
​ 
この危機管理マネジメント研修とは、学校現場を襲う深刻な危機から子どもを守るために、危機管理のポイント等について理解を深め、対応力を高めることを目的とされています。静岡市教育委員会が行った「学校安全の現状と課題」では、学校の安全管理の具体的な方法を確認
するとともに、緊急対応の演習等を通して、安全管理のポイントを習得するというものでした。
 今回活用していただいた統計情報は、平成20年度から平成25年度までの静岡市教育委員会管内の学校(幼稚園、小学校、中学校及び高等学校)における災害発生件数をグラフ化し、その推移により、静岡市の現状及び傾向を確認する資料として活用されました。

<研修資料(抜粋)>
「発生件数」に係る棒グラフを、システムから取得したデータを元に作成

 では、どのように活用されたのか「静岡市・幼稚園」
を例にデータの抽出からエクセルでのグラフの作成
までの手順を簡単に解説します。

 

 システムのクロス集計により、年度単位で静岡市教育委員会のデータをCSV形式で抽出するところから始まります。
 ①抽出する年度を指定し、性別(男女別)、学校種別の組合せでCSVデータを出力します。
 ※平成20年度から25年度まで、各年度の性別、学校種別のデータを抽出

 ②加工するためにエクセル表に単年度単位で幼稚園の男女の合計を入力します。

 ③エクセル表に入力した単年度の件数を全て範囲指定し、エクセルのツールバーにあるグラフ機能「グラフの挿入」で
  棒グラフの「縦棒」を選択します。

 ④画面上にグラフが表示させます。

以上の手順でグラフを簡単に作成することができます。
※下記のとおりグラフの作成フローのイメージを作成しましたので参考にして下さい。

<グラフ作成フロー(イメージ)>


           

 このように、システムから抽出した統計データをもとに研修資料のグラフを作成することができます。
その他、静岡市教育委員会の資料にもあるように、システムから抽出した幼稚園の発生件数のデータを元に、当該教育委員会管内の児童生徒等の在席者数を掛け合わせて「災害の発生率」を 折線グラフで表すなど、発生件数と発生率を合わせて確認できるような複合技も工夫次第で可能になります。
 
 システムのデータを使っていただいた静岡市教育委員会担当者の感想では
「システムからこのようなデータが取得できるとは思わなかった。養護教諭に教えてもらい、統計情報の存在を初めて知った。」
「クロス集計のパターン(82パターンの組合せが可能)も多く、データがCSV形式なので加工も可能であり、作りたかったイメージの資料ができたので良かった。」
「また、全国と教育委員会、若しくは管内学校との比較も出来るので便利だと思う。」といただきました。
一方で
「教育委員会で捉えている項目 (例えば休憩時間の「業間」など)がクロス集計から取得した項目のどれに該当するのか迷った部分も あった。」との貴重なご意見もいただきました。
 
 ~取材を終えて~
​ 名古屋事務所としても、システム利用者の方にもっと統計情報を活用していただくために、これからも取材を行い、活用事例を提供してまいります。また、静岡市教育委員会担当者から頂いたご意見のとおり、利用者側と統計情報を提供する側に視点の捉え方が様々であることを改めて伺い、今後も工夫が必要であることを認識した取材となりました。
 
 最後に、取材に協力していただいた静岡市教育委員会担当者の皆様には、厚く御礼申し上げます。

 

ページトップへ