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名古屋☆通信 第103号(2015.01)

JSCの提供するデータの活用事例
-福井県高等学校体育連盟-

 JSCでは、学校の事故防止に資する目的で情報の提供を求める学校関係者等に対して、災害共済給付オンライン請求システムから得られたデータの提供を実施しています。
 今回、福井県髙等学校体育連盟では、JSCの提供するデータを活用して調査研究を行い、平成26年12月5日に開催された第12回福井県髙等学校体育連盟研究大会において、「部活動中の怪我に関する調査」としてその成果を発表されましたので、ご紹介いたします。
 なお、ページの末尾に「情報提供の実施基準(抜粋)」と「情報提供に関する申請書」を掲載していますので、ご活用ください。 

部活動中の怪我に関する調査

1.目的
 部活動中に起こる怪我の頻度や傷病の種類の特徴を知り、活動中の安全指導やトレーニングの内容を考える一助としてもらうため

2.調査研究方法
 独立行政法人日本スポーツ振興センターにデータの提供を依頼した。平成24年度、25年度を調査対象年度とした。データをもとに分析し部活動名、怪我の発生状況、部位などに細分化して検証した。

3.まとめ
①怪我の発生件数を見ると、サッカー・フットサル部、野球部、バスケットボール部が多く、怪我が多い印象を受ける。しかし、部員数比で見てみると3つの部とも突出していないのがわかる。従って部員数比で件数が突出している、ラグビー部やホッケー部の方が怪我をする確率が高いことが見受けられるため、十分に注意して活動することが大切である。
平成24‐25年度部活動中の怪我及び部員数(加盟数)に対する怪我の件数(割合)の棒グラフ
②怪我の多いスポーツの特徴は以下のように分類することができる。
 ・独特な体勢で行われるスポーツ…ホッケーなど
 ・身体的接触が非常に強いスポーツ…ラグビーやレスリング、空手道など
 ・高度なバランス力を必要とし、失敗すると危険が伴うスポーツ…器械体操、新体操、スキーなど
 ・極端にスピードが求められるスポーツ…スキー、自転車など
 ・機材や器具、道具を使用するスポーツ…ホッケー、器械体操、新体操、スキー、自転車など
 これらのことから、スポーツの競技特性や特徴を十分理解した上での指導が必要と言える。

③各部に見られる怪我の種類や部位を見ると、それぞれのスポーツで特徴がある。
 怪我の種類においては挫傷・打撲が多く見られ、続いて捻挫、骨折の順になった。どの部活動でもこれらの怪我の発生件数が特に多く、10件以上のスポーツは以下に分類することができる。
 ○捻挫、骨折(9部)…ホッケー、野球、テニス、卓球、レスリング、陸上競技、体操、空手道、自転車競技
 ○捻挫(7部)…バドミントン、柔道、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、スキー、卓球
 ○骨折(6部)…サッカー、ソフトボール、ラグビー、剣道、レスリング、空手道

【怪我の種類】(抜粋)
サッカー・フットサル部及びバドミントン部の怪我の種類の棒グラフ

 続いて怪我の発生部位については、各スポーツに怪我の起こりやすい部位に特徴があり、それらを特に多い部位で分類してみた。
 ○足関節…サッカー、バドミントン、バスケットボール、テニス、バレーボール、ハンドボール、ホッケー、ソフトボール、卓球、体操競技、スキー
 ○手 手指…サッカー、バドミントン、野球、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、ラグビー、ホッケー、ソフトボール、空手道、レスリング
となった。

【怪我の部位】(抜粋)
サッカー・フットサル部の怪我の部位の棒グラフ
 以上、怪我の発生件数・怪我の多いスポーツの特徴・怪我の種類や部位を考慮してみると、それぞれのスポーツによって起こり得る怪我が、ある程度予測できるのではないかと考える。よって指導者は、スポーツの特性や特徴を十分理解し知識を深めていくと共に、怪我の発生を十分予測して環境や活動内容などを考慮していくことが怪我の予防につながっていくのではないかと思う。また予測や予防をしていくことで重大な怪我が発生した時の迅速な対応にもつながるのではないかと考える。

【大会風景】
大会風景写真

JSCからのお知らせ

 JSCでは、災害共済給付オンライン請求システムから得られる災害事例や統計データを子どもたちの事故防止対策に活用したい団体に対して情報提供を行います。情報提供に関する実施基準と申請書は以下のとおりです。
 お問合せは、各担当地域事務所または安全支援課にお願いします。

 「情報提供の実施基準(抜粋)」[PDF:105KB]
 「情報提供に関する申請書」[PDF:105KB]

 

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