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名古屋☆通信 第101号(2014.07)

第101号 事故防止事例
-学校の管理下における転落事故について(後編)-

災害の現状・災害発生事例及び事故防止対策事例(窓・庇)

 
 前回(第100号)では、転落事故の災害の現状と転落事故の9割を占める階段での災害発生事例と事故防止対策事例をご紹介しました。
 今回は、重篤な事故となることが多い窓・庇での災害発生事例と事故防止対策事例をご紹介します。

災害発生事例

  
事 例1  小2年・男  昼食時休憩時間中
【災害発生状況】
 昼休みに2階の教室内で遊んでいた本児童は、窓部分内側の幅26cmほどの腰板上で立ったまま歩いていたところ、近くにいた友達に「今日一緒に遊ぼうね」と話しかけ、友達が「うん」と答えた時に、バランスを崩して1階に転落し、左側頭部を強打した。
事 例2 小3年・男  休憩時間中
【災害発生状況】
 鬼ごっこ中、本児童は窓枠に登っていた。カーテンが窓を覆っていたため、窓が開いているかどうか分からないまま、窓枠上部につかまりながら、窓と窓の間にある壁(約60cm)をまたいだ。その際にバランスを崩し、転落防止柵と窓枠の隙間を通り抜け、2階から転落し頭を打った。
 

事故防止対策事例

 災害後の安全指導・改善事項
・特別教室を除くすべての教室の端の窓に「ストッパー」を付け、15cmしか開かないような工事を行った。熱中症対策もあるため、教室内の中央部分の窓については、「固定式網戸」を設置した。
・児童に対して、「危険な場所・遊びアンケート」を実施し、全教職員で確認した。
 ストッパーをつけた窓の写真

災害発生事例

  
事 例1  小2年・男  昼食時休憩時間中
【災害発生状況】
 友人5人と、3階から4階の踊り場にある高窓の窓枠に手をかけて壁を登る遊びをしていた。窓枠に手をかけて懸垂を行うようにして壁を登り、窓の施錠を解除し、外に出て庇に降りようとして、バランスを崩し約11m下に転落し、横向きに倒れた。
事 例2 小3年・男  休憩時間中
【災害発生状況】
 同級生と黒板消しで黒板を掃除したあと、通常であれば廊下にある黒板消しクリーナーを使用することになっているが、補習を行っている隣の教室に騒音が聞こえて迷惑をかけると考え、窓を開け、外壁に黒板消しを打ちつけてはたいていた。その際に同級生が誤って黒板消しを3階庇の上に落としたため、黒板消しを拾おうとして、誤って4階から転落し胸を強打した。
 

事故防止対策事例

 災害後の安全指導・改善事項
・災害翌日の全校集会で、校長・PTA会長・生徒指導主事らが安全指導を行った。
・各学級で生活アンケート(悩み・命に関すること・いじめ等)を行った。その後、全校集会で校長からアンケートからの生徒の声を紹介した。
・転落現場を見た生徒に対して、担任が家庭を訪問し心のケアを行った。
・高窓に防御棒を設置し、開閉できないようにした。
・事故防止のため、教育委員会が通知文を発行し、教職員・子どもへの指導の在り方について、他の学校に対しても周知を図った。


 おわりに
 今回、ご紹介しました学校の管理下における転落事故の災害の現状・災害発生事例及び事故防止対策が今後の学校における転落事故防止対策の一助となれば幸いです。

 

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