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名古屋☆通信 第100号(2014.06)

第100号 事故防止事例
-学校の管理下における転落事故について(前編)-

災害の現状・災害発生事例及び事故防止対策事例(階段)

 JSCでは、災害共済給付事業の実施によって得られる事例の収集、分析、関連調査の実施及び関連情報の提供など児童生徒等の安全を確保するための支援事業(学校安全支援業務)を実施しております。
 毎年、学校では多くの転落事故が発生しており、なかでも窓やベランダといった高所からの転落は、重篤な事故となることが多く、とりわけ安全面での配慮が求められます。
 そこで、名古屋事務所管内7県(富山、石川、福井、岐阜、静岡、愛知、三重)で実施した災害共済給付によって得られた転落事故の現状と災害発生事例とともに災害実地調査で得られた転落事故防止対策事例をまとめました。

  災害の現状

 
 災害共済給付オンライン請求システムにより、名古屋事務所管内7県において、平成24年度に医療費の請求があった170,100件の災害のうち、転落事故が発生する可能性がある学校内の「窓」「天窓」「ベランダ」「庇(ひさし)」「屋上」「屋根」「階段」を第一のキーワードとし、また、「転落」「落下」を第二のキーワードとして308事例を抽出しました。

<学年別>
 学年別(年齢別)に見ると図1のとおりであり、小学校4年が最も多く発生し、続いて小学校5年、6年と小学校の高学年が多くなっている。
 図1 学年別の発生件数平成24年度名古屋事務所管内グラフ
<場所別>
 場所別では図2のとおり、階段で全体の約90%が発生している。
 ※平成24年度については、「庇」「屋上」「屋根」の災害事例はなかった。  
 図2 場所別発生件数グラフ
<場合別>
 場合別では図3のとおり、休憩時間で全体の約70%が発生している。
 図3 場合別発生件数グラフ

災害発生事例

 階段における災害発生事例をご紹介します。 
  階段
事 例1  小4年・男  昼食時休憩時間中
【災害発生状況】
 昼休みに他児童(1名)とさわり鬼をしていた。本児童は追いかけられている状況で階段を降りる際、壁につかまり手すりに左足を乗せ、勢いよく滑り降りようとしたところ、つかまり損ねた。踊り場へ落下し、後頭部を打った。
事 例2 高1年・男  授業終了後の特定時間中
【災害発生状況】
 下校しようとして学校内の階段を友人3名と降りていた際に、友人がふざけてきたため、かわそうとした瞬間に階段を踏み外して10段くらい下に転落し、胸部を強打した。
 

事故防止対策事例

 災害後の安全指導・改善事項
・職員会議を開き、学級での指導(晴れているときは外で遊ぶ、校舎内では落ち着いて過ごす)と休憩時間中の児童の行動把握を徹底した。
・休み時間や帰りの時間に、職員を階段に配置するようにした。
 階段に取り付けられた金属の手すりやゴム
     ⇒次号では、後編「災害発生事例及び事故防止対策事例(窓・庇)」をご紹介します。

 

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