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名古屋☆通信 第98号(2014.01)

伝えようみんなの笑顔(統計情報システムの活用)

~富山県立新湊高等学校~

   センターへの請求の際にお使いいただいている災害共済給付オンライン請求システム内に「統計情報システム」という機能があることをご存知でしょうか?自校のデータの他に、全国、都道府県や設置者ごとの統計情報を閲覧でき、データを取り込んで加工することもできます。
   今回は、この統計情報システムを利用している富山県立新湊高等学校の養護教諭 橋本先生に活用方法についてお話を伺いましたのでご紹介します。
【学校の概要】
     富山県立新湊高等学校は、富山県西部の射水市に位置し、
 新湊漁港にも程近い閑静な住宅街にあります。80年をこえる
 伝統ある学校で、普通科と商業科からなる総合制の高校で
 す。生徒の気質は明るく素直であり、学習活動、部活動、生
 徒会活動などで「文武両道」の実践を目指しています。
 富山県立新湊高等学校校舎写真
【安全管理についての取組】
システム活用事例をご紹介する前に、新湊高等学校で取り組んでいる安全管理について少しご紹介します。
◆一目でわかる気象計の設置
気象計     生徒玄関と体育館に『気象計』を設置しています。この気象計は、 気温、湿度はもちろん、夏季は熱中症、冬季は風邪まん延の注意目安として8段階に設定されたアイコンで表示されるようになっています(左写真参照)。
   生徒の目に付き易い場所に設置することで、主体的に自己管理し、安全な行動が取れるように工夫しています。
   熱中症や風邪まん延防止のために、気象計を一つのツールとして、生徒だけでなく教職員も活用しています。
 ちなみに、取材した日は8段階中の「快適」と表示されていました。

【統計情報の活用事例】
◆システムを利用したきっかけ
    初めて統計情報システムを利用したのは、平成25年の3月初めです。年度末の職員会議で1年間の保健室の来室状況と災害の状況を報告する際のデータとして活用しました。
    災害状況を確認していると、前年度に比べセンターへの請求件数は少ないのに給付金額が大きくなっていることがわかりました。「1件当たりの災害が大きくなってきているのではないか」、「重大な事故が発生してしまう前に全職員に注意喚起したい」と感じて統計情報システムを利用しました。

◆どのようなデータを利用したのか
    「統計情報システムのグラフ」と保健室の来室状況など1年間取りまとめた災害状況から特徴や傾向を把握することができました。これらを基に報告書を作成していくと、男女別では発生の場合、学年別では災害の種類に特徴があることがわかり、それらを職員会議で報告しました。

    実際に活用したグラフを2例紹介させていただきます。​
① 「男女別の発生状況の違い」で活用したグラフ
場合別×性別の棒グラフ
(場合別 × 性別   グラフ) 
女子における災害は、休憩時間に多く発生しているのがわかります。
周囲への不注意が災害に繋がっていると推察されました。
男子は課外活動や学校行事での災害が多く、スポーツ時の災害が多いことがわかります。

←クリックすると拡大します。
②「学年別の災害の種類の違い」で活用したグラフ 種類別×学年別の棒グラフ
 (種類別×学年別   グラフ)
 学年別に見てみると、1年生は「挫傷・打撲」が多いことがわかります。ちょっとしたことがケガに繋がってしまっており、特に部活動での災害が多く見られたため、準備体操やストレッチを念入りに行い、ケガを防止することが重要であることがわかりました。
 2・3年生になってくると脱臼や骨折、捻挫など重篤な災害に繋がる心配のあるケースが増えています。当該年度は手術を伴う負傷が多かったことがわかり、その結果が給付金額の増として反映されていました。準備体操や十分なストレッチ等を行い、ケガの予防について、全職員で共通理解をしました。
              クリックすると拡大します。→
  そのほかにも「負傷・疾病の種類×種類別」、「負傷・疾病の部位×性別」、「負傷・疾病の部位×学年」などのグラフを参考に報告しました。
 報告を聞いた先生方もケガを予防するための指導の必要性について再確認することができ、実態の裏づけとなるデータを示すことで納得されたとのことでした。
~取材後に~
 センターの「統計情報システム」は、システムが導入されて以降に災害共済給付を行った学校の管理下の全事故情報で作られています。蓄積されたデータにより各学校のケガの傾向等を把握することができ、事故防止に役立てることができます。82種類の帳票やグラフが簡単に作成できますので、ぜひ活用してみてください。
 統計情報は、オンライン請求システムから入手できます!(下記参照)
   
     設置者の画面でも右上にボタンがあります。
 ステップ1で対象年度、地区、学校区分、学校種別を選択します。
 ステップ2で作成したい統計情報の項目が交差する「〇」をクリックし、チェックを入れて、「帳票(PDF)作成」「帳票(CSV)作成」「グラフ(PDF)作成」のうち出力したい帳票ボタンをクリックします。
 
研修会等への資料への活用など、学校の管理下の事故防止に役立ちます。 

 

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