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第24回 わたしたちの学校安全~長崎県壱岐市立瀬戸小学校~                        

わたしたちの学校安全 長崎県壱岐市立瀬戸小学校

 九州と対馬の中間に位置する壱岐。南北17km、東西14kmと比較的大きな面積をもつ島です。壱岐は古くから九州と朝鮮半島を結ぶ海上交通の中継点として栄え、現在でも夏になると多くの観光客が訪れ賑わいをみせています。
 さて、今回取材に伺ったのは、今年度の文部科学大臣表彰(学校安全)受賞校である壱岐市立瀬戸小学校。創立135年を超える伝統ある学校で取組む学校安全についてお話を伺いました。 
壱岐市立瀬戸小学校 校舎 
 子ども110番の家ウォークラリー
 全校児童(78名)を登下校のルートにより8つの班に分け、児童・教職員・保護者が一緒に「子ども110番の家」を確認して回る「子ども110番の家ウォークラリー」を11月に実施しました。  ウォークラリーで110番の家を直接確認
 目的
○ 児童・教職員・保護者が一緒に子ども110番の家の場所を確認することにより、 学校・家庭・地域・警察等関係機関が一体と
  なって子どもたちの安全を守るという意識を高める。
○ 登下校時等において児童が身の危険を感じた時の対応の仕方を学習するとともに、「自分の身は自分で守る」という自主防犯
  意識を高める。
○ 児童・教職員・保護者が子ども110番の家を訪問することにより、いつも児童を見守っている地域の方への感謝の気持ちを
  高める。また地域においては、子どもたちを見守ることで犯罪抑止機能を高める一助とする。
 110番の家の方に感謝の気持ちを伝える児童たち  瀬戸校区には20件の「子ども110番の家(以下、110番の家)」があるそうですが、ウォークラリーを行い直接確認することで、110番の家の方との顔合わせにもなり、児童・教職員・保護者の三者がより大きな安心感を得ることができました。
 
 また、110番の家で教職員が児童に交通安全や防犯に関するクイズを出題し、児童たちの意識を高める工夫も行いました。
 安全マップの改訂
 昨年度、登下校安全マップの改訂を行いました。
 
 改訂内容
① 校区全体地図、各支部(地域)地図を全てデータ化し、校内ネットワークで共有することで、  新たな危険箇所等も素早く共通理解できるようにする。(育てるマップ)
② 子ども110番の家を再確認したうえでマップに明記。
③ 危険箇所を写真入りで示すとともに、どのような行動をとるべきか明記。
④ 全児童の家と通学路をマップに明記。
  安全マップ(校区全体地図)
 
 こうしたことにより、安全マップが使いやすくなり、安全指導の際に活用する頻度がふえ、児童や教職員の安全に対する意識が高まりました。
 実践的な避難訓練
 訓練内容 1学期 火災と不審者 2学期 地震 3学期 予告なし火災  年4回避難訓練を行っています。役割分担に応じて全職員が対応できるような体制を整備するとともに、教職員間の連携や外部機関に対する連絡が、適切かつ迅速に実施できているか、児童の安全確保は万全かということを常にチェックしながら訓練を行っています。
 不審者対応の時は警察署の方に、消火訓練を伴う火災対応の時には消防署の方に来校してもらい、より実践的な避難ができるように指導をお願いしています。 
 安全点検
 学校の施設整備の危険箇所を事前に察知し改善につなげるために、校内の安全点検を行っています。この活動は、教職員の安全に対する意識を高めるとともに、危機を予見する能力を高めることを目的としています。
 基本的には月に一度一斉に点検・集約し、安全衛生委員会の基礎資料として改善に活かしていく形式をとっています。
 安全衛生委員会
 安全点検で得られた情報を元に、児童・教職員の安全面・健康面・衛生面等、多角的に検討する安全衛生委員会を組織しています。月に1度開催される安全衛生委員会での話し合いの結果は全教職員で共有し、早急に対応が必要な内容については、役割分担に従って施設・整備の修繕や使用禁止等の適切な措置をとっています。
 教職員による安全衛生委員会の様子  安全衛生委員会で窓ガラスの傷が話題になったので早速確認
地域とのネットワークを活かす
 地域やPTAとの協働で夏休みの夜間パトロールを行ったり、こども110番の家ウォークラリーを行ったりと、少しずつではありますが地域とのネットワークを活かした取組みができてきています。
 また、学校と地域の連携の場として「学校支援会議」「健全育成協議会」がありますので、この2つの会議の場を有意義に活用し、地域とのより深い連携に努めていきたいと思っています。
 なお、瀬戸小学校では地域と連携した安全対策をさらに充実していくため、危機管理マニュアルの改訂を行っているところです。
 おわりに
 全校児童78名と決して大規模な学校ではありませんが、実際に取材に伺ってみて、学校安全に対する取組みはとても大規模なものだなという印象を受けました。
 瀬戸小学校の敷地の真横には「津持神社」という小さな神社があります。まさに瀬戸小学校の守り神といった存在だそうです。
 学校の先生、お父さんお母さん、地域の方々、そして津持神社の神様に見守られ、瀬戸小学校の子どもたちは今日も元気に過ごしていることでしょう。
 津持神社
 
【参考資料】日本スポーツ振興センター 教材カード 小学生の通学中の事故・傾向と事例(平成25年4月No.1) 
             教材カード 小学生の通学中の事故・傾向と事例

 

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