学校の管理下における 歯・口のけが防止必携

 
危険予測学習
5 危険予測学習の進め方

 初めは、できるだけ身近で分かりやすい題材を取り上げて危険予測学習の進め方を理解させ、次いで、計画に沿って様々な場面や事例を取り上げて、危険予測・危険回避能力を高めていくようにする。
 危険予測学習の指導過程としては、次のような手順が考えられる。実施に当たっては、一斉学習(幼児や小学校低・中学年等)やグループでの演習などを取り入れ、幼児から高校生までの発達段階等を考慮して、分かりやすく具体的な場面を提示し、効果的に進めることが大切である。

<ステップ1 場面の読み取り>
  どのような場面か詳細に把握する。
①イラストや写真、動画等で、危険を含む場面を提示し、場面や状況の読み取りをする。
-----------------------------------------------------------------
 ・どのような場面か?(何をしているか?見える物・人、周囲の様子等)
 ・見つけたことを自由に挙げさせ、否定しないようにする。

<ステップ2 危険の予測>
  どのような危険が考えられるか推測し、その中で最も重要なものを選び出す。
②この場面には、どのような危険があるか考え、回答させる。
-----------------------------------------------------------------
 ・この場面では、どのような危険が考えられるかを、自由にあげさせる。
 ・顕在危険だけでなく、潜在危険にも気付かせるようにする。

③回答した中で、最も起こりやすく重要なものはどれかを検討させ、回答させる。
-----------------------------------------------------------------
 ・これまでの経験や知識等を元に、もっとも起こりやすい危険に絞り込む。
 ・同程度に重要で1つに絞り込めないときは、2 ~3例でもよい。

<ステップ3 危険回避方法の検討>
  危険を回避できる方法を考える。
④絞り込んだ危険について、どのようにしたら事故やけがが防げるかについて考える。
-----------------------------------------------------------------
 ・「ルールを守る、気を付ける」などの抽象的なものでなく、具体的な行動等で考えさせる。
 ・複数の方法が出された場合は、実行可能でもっとも適切かという視点で絞り込むようにする。

⑤過去の事故事例や事故の発生状況などから、正答と考えられる危険回避の方法を示す。
-----------------------------------------------------------------
 ・この場面で最も予測すべき危険とその回避の方法を、イラストや写真、俯瞰図(ふかんず)、動画等を用いて、具体的に解説する

⑥⑤で取り上げられなかったいくつかの危険や回避の方法についても、教師が取り上げて補足する。
-----------------------------------------------------------------
 ・多様な側面からの危険予測・回避能力、成就感と学習への意欲向上のため、正解は必ずしも1つでないことを押さえる。

<ステップ4 学習の整理と実践への意欲化>
  教科等の特性や学習のねらいに応じてまとめをし、実践への意欲を高めたり、実践できる方法等を考えたりする。
⑦学習したことを整理し、実践化を図る。
-----------------------------------------------------------------
 ・学習して分かったことを整理し、まとめる。その上で、自分の生活を振り返らせたりして実践化を図る。
 ・教科の場合は、学習目標の実現を目指し、個別の行動等の強制や実践化のみに終始しない。


(参考文献:交通安全に関する危険予測学習教材「次は、どうなる?」文部科学省、平成14年3月)


戻る
目次
次へ

 

ページトップへ