学校の管理下における 歯・口のけが防止必携

 

 
マウスガードの活用
 平成18 年度の独立行政法人日本スポーツ振興センターの報告によれば、平成17 年度の学校の管理下における障害見舞金の給付の24.15%が「歯牙障害」であり、年々減少傾向にあるとは言え、障害種別では依然として給付率の高い障害と言える。これらの全てが体育やスポーツ競技によって発生したものではないが、スポーツに関連した障害はマウスガードによってある程度は防止可能であり、学校の教諭、養護教諭あるいは学校歯科医等が支援することによって、この数値を減少させることも可能である。また、一流になればなるほど、スポーツ選手にとっての外傷は、最悪の場合、選手生命やチームの成績に大きく影響することもある重大な問題の一つである。あご・顔面・口腔こうくう領域の外傷には、歯の破折や脱臼、軟組織損傷、あるいは顎骨がっこつ骨折などがある。スポーツ外傷全体からするとその発生率は高いものではないが、頭部外傷の特性からして戦意喪失などのダメージは大きいし、後遺症の心配も出てくる。米国では、マウスガードの装着が脳の障害を予防し頚椎損傷を防止する効果があるとの指摘を受けて、コンタクトスポーツではリトルリーグからマウスガードの装着が推進されている。

(1)マウスガードとは?
 マウスガードとは「スポーツによって生ずる歯やその周囲の組織の外傷を予防したり、ダメージを軽くしたりする目的で、主に上の歯に装着する軟性樹脂でできた弾力性のある安全具」を意味する。スポーツでは、ボクシングや女子ラクロスあるいは高校ラグビー等その装着が義務付けられているものもある。
 また、マウスガードを装着することで、外から加えられた圧力が緩和されるため、脳内圧の軽減、脳震盪のうしんとうの予防や頚椎損傷の予防効果も指摘されている。さらには、歯が当たって出血した場合には感染の危険性もあるので、その予防にもなる。

 
 
     
マウスガード(カスタムタイプ)
  上の歯に装着されたマウスガード

 
 
マウスガードの働き(外力の吸収と分散)


戻る
目次
次へ

 

ページトップへ