アテネオリンピックExtra編(1) |
2004年8月11日 |
浅見 俊雄
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あさみ・としお
1933年生まれ.
国立スポーツ科学センター長.
(財)日本サッカー協会顧問、
アジアサッカー連盟規律委員会委員、文部科学省中央教育審議会委員など.
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アテネオリンピックがあと2日に迫ってきた。サッカーの女子、男 子の緒戦は、開会式前の今夜と明夜行われる。いつもオリンピックが近づくにつれてわくわく感というか期待感の高まりを覚えるのだが、今回はその思いがいっ そう高まるのを抑えようがない。それはJISSが迎える最初のオリンピックだからであろう。ソルトレークも開所後ではあったが、営業をはじめて半年も経っ ていないときだったので、それほど大きな関わりは持てなかったのだが、今回は各競技団体の要望を受けて多くの競技種目の強化活動に対して継続的な科学的サ ポートを実施してきているので、競技者達の活躍がぐっと身近に感じられるのである。
特にJISSを活動拠点として頻繁に利用している競泳、シンクロ、体操、レスリングなどの種目に関しては、競技者やコーチたちとも顔見知りになり、会え ば直接声をかけられるような関係にもなっているので、なおさら彼ら彼女らが自分の身内であるかのような親近感さえ持ってしまっているのである。昨日10日 も金メダルのもっとも期待されている女子レスリングの4人がJISSでの最後の練習を終えたあと、23日には私も現地に応援に行くので、日の丸の旗を一番 高いところに掲げるシーンを是非見せてほしいと激励したところである。彼女らは今朝早くJISSから直接アテネへと旅立っていった。
私も20日に出発して後半戦を現地で応援することになっている。競泳、柔道など前半の競技も応援したかったのだが、こちらは日本でのTV観戦にして、私 の種目であるサッカーをはじめ、ボールゲームの後半でのメダルを掛けた戦いを見たいということからの選択であった。野球、ソフトは間違いなく最後まで勝ち 上がるだろうが、サッカー男女をはじめ、バレー、バスケ、ホッケーなど女子種目の、一つでも上を目指しての活躍を期待しているのである。そのほかシンク ロ、陸上などなど、できるだけ多くの会場に出かけて、日本代表選手たちに声援を送りたいと、大会日程と首っ引きで観戦の計画を練りながら、日本選手の大活 躍を今から楽しみにしているところである。
「ツルのひとこと」も、今回と、出発直前の前半戦の終わったころと、宴の終わった直後の3回にわたってEXTRA編を書く予定にしている。番外編が万歳編となって、喜びに満ちた楽しいものになればと、心から思っている。
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