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AEDと心肺蘇生の講習会を毎年5月に日本赤十字社愛知県支部に講師を依頼し、各部活動(文化部含む)2名の生徒と教職員、PTAの保健委員を対象に実施します。講習を受講できなかった教職員に対しては、後日、JSCの映像資料『運命の5分間 その時あなたは』のDVDを上映し、AEDの必要性の認識を共有しました。
また、平成28年度の取組として保健体育の授業でJSCが作成したDVDを上映しました。生徒にAEDの設置場所を質問したところ視聴した多くの生徒が正確に答えることができ、生徒たちのAEDや心肺蘇生の重要性に対する意識の高まりが見られました。
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映像資料:文部科学省委託事業成果物 |
■重大事故発生時の携行機材等のパッケージ化
緊急時の処置にすばやく対応できるよう、重大事故発生時の携行機材等のパッケージ化を行っています。必要最低限のキットを携行できるようショルダーバッグにまとめたもので、バッグには「スポーツ事故防止ハンドブック」や「医療機関一覧」が取りつけてあり、その場で応急手当の手順の確認や医療機関への連絡及び事故の経過報告が記入できるよう工夫がされています。
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このバッグは普段は保健室においていますが、学校休業日は保健室を施錠してしまうため、休業日の前日に養護教諭が退校するときに学校の玄関に設置してあるAEDのボックスにバッグをかけておき、誰でも緊急時にすばやく対応できるようにしています。
また、体育で行われる持久走の計測の際は養護教諭が携行機材とAEDを持ち現場で待機し、不測の事態に備えています。養護教諭が待機することにより、生徒も気が引き締り体育教師も心強く思っています。
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【熱中症の予防対策】
■熱中症予防に関する啓発資料の活用
毎年6月下旬に保健主事による講話を行います。講話が終わり教室に戻ったら担任からJSCの発行している『熱中症を予防しよう』のリーフレットを生徒たちに配布し、熱中症の注意喚起と予防を周知しています。
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■重大事故発生時の携行機材等のパッケージ化
熱中症用の携行機材もパッケージ化をしています。スポーツドリンク、保冷パック、うちわなど熱中症の発生時にすぐに対処できるキッドに加え、こちらにもJSC発行の『スポーツ事故防止ハンドブック』や『熱中症を予防しよう』のリーフレットが入れてあり熱中症の応急手当に対応できるよう活用しています。
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■体育的行事における熱中症対策
一宮南高校の9月に行われる体育大会の風景です。予防対策として10年前からテントをレンタルし設置しています。体育大会の開催時期が近隣の学校と同じなので、テントを確保するのが大変とのことです。テントを設置する規模も年々広がっていて、生徒用と保護者用、係用で27張りを設置し、熱中症の予防に役立っています。
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【当日の取材で発見したこと】
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保健室の壁に教材カードやDVDが目につきやすく、取りやすい場所に掲示してあります。
また、ノロウィルス用の携行機材もあり、JSCの教材カードを取りつけて活用されていて、私たちの想像以上に色々なところに活用して頂いていました。
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教材カード:眼のけがに気をつけよう!
映像資料:スポーツ庁委託事業成果物 |
教材カード:No!ノロウイルス
~持ち込まない!広げない!~
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【取材を終えて】
今回、取材をして感じたことです。先生方がお互いを信頼していて職階など関係なくフラットに話ができる環境の中で、生徒の情報を確認するためのコミュニケーションを取ることにより、教職員間の情報共有がとてもスムーズに行われていると思いました。児童生徒が学校生活を安全に送るためには、養護教諭だけでなく管理職や教職員との連携をさらに強化し、協力していくことが大切だと思いました。
また、JSCが提供している『スポーツ事故防止ハンドブック』や『教材カード』なども実際に使用して頂いている状況を見ることができて嬉しいかぎりです。この活用方法を参考にして頂くことによって、学校現場での事故防止の一助になれば幸いです。今後も学校現場等で有効活用できる支援業務の更なる充実を図っていきたいと思います。
最後に、とても快く出迎えて下さった大野芳樹校長先生、米本かおり教頭先生を始め、当日取材にご協力頂いた先生方、お忙しい中ご対応ありがとうございました。 |