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名古屋☆通信 第105号(2016.01)

第105号 事故防止事例
-学校の管理下における遊具の事故について-

すべり台を逆さから登る児童のイラスト
 名古屋事務所が災害共済給付業務を管轄している各県(富山、石川、福井、岐阜、静岡、愛知、三重)においては、毎年、小学校、幼稚園及び保育所での遊具による事故が発生しております。
 そこで学校での事故防止の参考としていただけるよう「学校の管理下における遊具の事故について」をテーマとし、名古屋事務所管内の災害の現状及び災害実地調査を行った案件から、災害発生事例及び事故防止事例等を紹介します。

 災害の現状

  平成25年度に名古屋事務所で給付を行った小学校、幼稚園及び保育所の72,081件の災害のうち、遊具の事故と判断できる5,808件を抽出し、各別のグラフにしてみました。


<年齢別>
 
幼稚園・保育所の年齢別では4、5歳が多く占めている。また、小学校では1~3年生で多く発生している。


<幼稚園・保育所>

件数

<小学校>

件数
 
<場合別>
幼稚園・保育所では、1,921件の災害発生のうち、1,920件が保育中に発生している。(ほか1件は通園中での災害発生)
小学校では、休憩時間中に多く発生している。 その他には、特別活動、課外指導、通学中が含まれている。

<小学校>


 
<遊具別> 

幼稚園・保育所では、すべり台・総合遊具・雲てい・鉄棒で多く発生している。
また、小学校では、鉄棒で多く発生している。

<幼稚園・保育所>

件数

<小学校>

件数
 *その他には、シーソー、固定タイヤ、登り棒、回旋塔、遊動円木及び遊具の種類が特定できないものが含まれている。

 災害発生事例及び事故防止対策事例

 名古屋事務所が災害実地調査を行った案件から、遊具における災害発生事例及び事故防止対策事例をご紹介します。
 
 すべり台  保4歳・男  保育中
 【災害発生状況】
 園庭で自由遊び中、被災園児を含め3、4名がすべり台で遊んでいた。他の園児から、被災園児が落ちたと連絡を受け、保育士が駆けつけると、地面にうつ伏せの状態で泣いていた。勢いよく滑ったため、カーブでバランスを崩し転落したことが分かった。
 【傷病名】
 頭部外傷、急性硬膜外血腫

 災害発生時の学校等の管理体制
・毎年4月に正しい遊具の使用方法を説明し、園児と「すべり台は逆から登らない」等の約束をしていた。
・市内の保育園共通の「けがや病気の際の対応マニュアル」の他、園独自の「事故発生時の対応マニュアル」を作成していた。
 
 災害後の安全指導・改善事項
・けがの大小にかかわらず、災害発生の都度、園児に注意を呼びかけることとした。
・正しい遊具の使い方を繰り返し指導することとした。
・同じ災害が起きないよう、B地点にマットを敷いた。

 
つながり遊具:吊り輪   保4歳・男  保育中
 【災害発生状況】
 つながり遊具周辺でクラスメイト5~6人と鬼ごっこをしていた。つながり遊具に上っていた被災児童は、鬼から逃げるため降りようと、つながり遊具の足かけ用の吊り輪に足をかけようとしたところ、踏み外し、1.3mの高さから仰向けの状態で地面に落下した。
 【傷病名】
 肝損傷、左橈骨遠位端骨折



 
災害発生時の学校等の管理体制
・以前にも、頭の打撲や歯を折るような事故はあったので、子どもの目線の高さにある吊り輪は外していた。
・つながり遊具周辺では、鬼ごっこをしないよう指導していた。
 
 災害後の安全指導・改善事項
・地面が固かったので、落下時の衝撃を和らげるため、土を盛ることとした。

 事故防止のポイント

   
 
・『学校における固定遊具による事故防止対策 調査研究報告書
 (報告書内資料) 
  「遊具ごとの指導上の留意点」「教師のための遊具点検10か条
・「遊具の安全」「遊具の安全点検」(教材カード)   
・書籍(刊行物
 学校安全Webをぜひ御活用ください!
https://www.jpnsport.go.jp/anzen/

 

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