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|全国のお雑煮文化圏マップ [PDF] 323KB|
お雑煮には、正月に幸いをもたらしてくれる年神様を迎えるため、神様に供そなえる地域の産物(野菜、いも、魚など)をもちと共に一つの鍋で煮て、神様と一緒に食べる料理とされています。
ルーツは平安時代、公家たちが正月祝いに中国伝来のワンタンをもちに代えてあわびの汁で煮て食べていたものといわれ、室町時代になると雑煮と呼ばれて上流階級の祝いの席でよく出されるようになりました。
お雑煮が正月祝いの食べものとして全国に広まったのは江戸時代の元禄以降で、この頃から地方色豊かな食材を使って作られるようになります。
現在でも各地のお雑煮には、この江戸時代から続く地域の食文化の特徴を見ることができます。 |
青森県
◆特徴◆
焼いた角切りもちに、秋に取り入れ、保存しておいた「ごぼう」や「にんじん」「ねぎ」などの野菜、魚のとれる地域ではタラの魚などを入れて、にぼしのだし汁をしょうゆ味にした雑煮が一般的である。
◆材料◆
・角切りもち ・ごぼう ・かまぼこ ・せり ・鶏肉 ・にんじん ・ねぎ ・しょうゆ
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福島県
◆特徴◆
福島県は、東西に浜通り、中通り、会津の3地方に分かれるが、たくさんの食品をかつお節でとっただし汁で煮てしょうゆ味で作るのが一般的である。しかし、 地方によりだし汁を塩鮭のアラや田作り、川魚の焼き干しで取るなどの違いがある。もちも小豆の入った赤もちなど地方により色々な工夫が見られる。
◆材料◆(中通り地方)
・角切りもち ・ごぼう ・大根 ・凍り豆腐 ・里いも ・鶏肉 ・にんじん ・しいたけ ・せり ・ゆず等
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千葉県
◆特徴◆
削ったかつお節と、九十九里産のはばのり、さっとあぶった青のりを重箱に入れておき、焼いたもちをお椀に入れだし汁をかけ、はばのり、あおのり、かつお節をたっぷりとかける。はばのりをきかすという意味を持たせた縁起物であり、珍重されている。
◆材料◆(山武郡九十九里町)
・角切りもち ・青のり ・かまぼこ ・しょうゆ ・はばのり ・かつお節 ・ねぎ
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福井県
◆特徴◆
だしこんぶを入れた鍋に丸もちは焼かずに入れ、煮たってきたらみそを入れて味をつける。食べるときにかつお節を入れる。他の食品を入れないことが最大の特 徴であるが、地域によっては、かぶや大根、かぶの葉などを入れるところもある。みそは色々なみそを合わせて使うことが多いが、白みそ味の地域もある。
◆材料◆
・丸もち ・かつお節 ・みそ ・だしこんぶ
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愛知県
◆特徴◆
すまし汁に焼きもちを入れ、さっと茹でておいたもちなをのせ、花かつおを散らしたシンプルな雑煮。もちなは小松菜の一種で、昔は、尾張名古屋、大高の地で生産された大高菜を出世野菜として正月に使用していた。
◆材料◆(尾張地方)
・角切りもち ・削りがつお ・花かつお ・もちな ・しょうゆ
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奈良県
◆特徴◆
輪切りにした大根、里いも、にんじんは下茹でし、こんぶだしで煮る。さいの目に切った豆腐を入れ白みそで味をつけ、焼いた丸もちを入れる。雑煮のもちは砂糖入りのきなこをつけて食べる。
◆材料◆
・丸もち ・里いも ・白みそ ・きんときにんじん ・雑煮だいこん ・豆腐 ・こんぶ
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島根県
◆特徴◆
正月用に、地域の農家で収穫されている小豆を、大晦日に煮ておく。元旦に、煮ておいた小豆を鍋にとりわけ、水を足してもちを煮る。もちが煮えたら椀に盛 り、さらに好みで小豆をのせ、砂糖ものせる。家庭により、砂糖の量や甘さ加減は違う。昔は三が日は小豆雑煮、その後みそ汁やすまし汁でもちを煮た雑煮を食 べていた。
◆材料◆
・丸もち ・砂糖 ・小豆 ・塩
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高知県
◆特徴◆
もちは角切り、汁はすましが特徴で、土佐藩の山内家の風習からきている。もちをだし汁で煮て、もちが柔らかくなったら椀に入れ、茹でておいた水菜とタイモ(里いも)と花かつおを盛り付ける。
◆材料◆(中央部)
・角切りもち ・水菜 ・花かつお ・里いも
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鹿児島
◆特徴◆
椀から飛び出しそうな車えびと里いも、大豆もやしなどを使った雑煮は鹿児島県独特のものである。だしはえびのもどし汁とかつおだしで、しょうゆ味である。 里いもは、子いもがたくさんできることから「子孫繁栄」を願い、大豆もやしは「まめで達者であるように」と願いを込めて必ず入れる。
◆材料◆(薩摩地方)
・車えび ・里いも ・にんじん ・乾しいたけ ・えびのもどし汁 ・丸もち ・大豆もやし ・しゅんぎく ・かつおだし ・しょうゆ
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