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学校現場での取組(事故防止対策) 福岡第43号(2019.03)

JSCが提供する事故防止情報の活用事例の紹介 -佐賀県立伊万里商業高等学校-
 
 独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下、『JSC』)では、スポーツ庁委託事業「学校でのスポーツ事故を防ぐために」の成果物として、映像資料(DVD)を作成しています。
 今回、佐賀県立伊万里商業高等学校から、職員研修でDVD『運命の5分間 その時あなたは』を活用したいとの依頼をいただきました。後日、どのような形で活用いただいたかについて、また、その他JSCが発信する事故防止情報の利用について、養護教諭の田代先生にお話を伺いましたので紹介します。

【学校の紹介】

 佐賀県立伊万里商業高等学校は、創立118年を迎えた佐賀県内で最も古い、歴史と伝統を有する商業高校です。卒業生も2万人を超え、全国各地で各分野において活躍されています。

【JSCが提供する事故防止情報の活用事例について】

Q. JSC学校安全部ウェブサイト『学校安全Web』で提供している事故防止情報で、活用していただいているものについて教えてください。 
A. 刊行物、学校安全フリーイラスト集、DVD、スポーツ事故防止ハンドブックを活用しています。
   
Q. JSCが提供する事故防止情報を活用された経緯をお聞かせください。また、ウェブサイトを見てくださった経緯や、その情報を活用したいと思われた理由等についてもお聞かせください。
A. 過去に開催された全国学校保健・安全研究大会の学校安全の分科会に参加し、JSCの方の発表と各学校の発表を聞いて、JSCが保有する情報活用についてヒントを得ました。全国の取組を知る機会として、参加してみることの大事さを痛感しました。
また、年度当初、AEDの職員研修への参加が少なかったこともあり、学校安全ナビ特別号より死亡事例を紹介して、DVD視聴を職員研修として行いました。
  〈情報誌「学校安全ナビ」〉

※学校災害防止のための有効な情報・調査・研究成果などを、学校関係者を中心に分かりやすく年4回発信しています。
   
Q. 具体的に、何をどのような形で活用いただいていますか。 
A. ①職員会議の際に、職員研修としてDVD「その時あなたは」を視聴しました。そして、エマージェンシーアクションプランの教室掲示を提案しました。もしものとき、第一発見者、そして周囲の者がどう動くのかが分かるマニュアルです。緊急時、最も近くにいる可能性が高いのは生徒です。その生徒の動きが大事であることから、教室に掲示しておくことで、動きと対処が意識化できると思います。なお、心肺蘇生法は授業で行っています。
②前任校の特別支援学校では、スポーツ事故防止ハンドブックを『学校安全Web』からプリントアウトして、修学旅行や校外学習の際には、救急カバンと一緒に持って行きました。
③DVD「その時あなたは」以外のDVDの活用はこれからですが、生徒たちにも電子黒板にて、教室でHRの時間に見せてもらうようにできないか検討中です。
④情報誌『学校安全ナビ』を職員で回覧しています。
⑤学校安全フリーイラスト集は、保健だよりや食育だよりで活用しています。           
  〈職員会議で活用いただいたDVD「その時あなたは」〉

※JSCホームページ『学校安全Web』からも視聴できます。
※DVDは小・中・高・教育委員会に配布済みです。
  ←バナーをクリックして「映像資料(DVD)」のページへ
   
  〈教室掲示を提案されたエマージェンシーアクションプランの掲示物〉
Emergency Action Planもし、人が倒れたらチェックシート第一発見者としての対応として、息をしているか把握,反応はあるか把握,心肺蘇生や応急手当の実施と継続,応援の要請。応援者としての対応として、呼びかけに応じない時点で すぐに!AEDの手配(設置場所:事務室前),救急車119の要請,保健室、管理職への連絡,直ちに胸骨圧迫,AEDの電源を入れ、パッドを装着,胸骨圧迫と電気ショックの組み合わせ,保護者へ連絡,周囲の生徒を移動,救急車を誘導,時系列の記録。
〈学校安全フリーイラスト集を活用いただいた保健だよりの表紙〉
伊万里商業高等学校発行の保健だよりでJSCが作成した学校安全Webにある学校安全フリーイラスト集のを養護教諭(疑問を持つ様子)、バスケットボール(女子)、りんご、バナナ、おにぎり、ごはん(茶碗1杯)を使っていただいた画像
Q. 活用いただいた結果、教員や生徒の皆さんの反応等はいかがだったでしょうか?
A. DVD視聴により、心肺蘇生とAEDの使用の必要性が認識できたようでした。『救える命』という言葉の重みに感じ入っていました。
緊急時のマニュアルの掲示や、フローチャート、応急手当ハンドブックなどを救急箱やAEDの横にぶら下げておき、目に触れるだけでも、予防の意識は職員も、生徒自身にもつくと思われます。実際、今年度の夏、熱中症の救急搬送は一人もなく、部活動顧問の意識も高かったように思えました。
  スポーツ事故防止ハンドブック(抜粋)〉
 
Q. 授業の教材や事故防止の観点から情報としてほしいと思われるものがあればお教えください。
A. 足関節や膝関節のけがについて、災害発生の原因や応急処置の方法等のDVDがあればいいと思います。
   
【終わりに】
 佐賀県立伊万里商業高等学校では、JSCが提供する事故防止情報を職員研修等でご活用いただきました。今後も「学校安全Web」等で発信する事故防止情報を、より多くの学校現場に届けられるよう、また、子どもたちの安全を守る一助として役立てていただけるよう努めていきたいと思います。情報提供の場がございましたら、是非、担当地域事務所までご一報ください。お待ちしております。

 

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