国立スポーツ科学センター センター長
ハイパフォーマンス戦略部長 久木留 毅 (博士/スポーツ医学)
2016年4月1日より、味の素ナショナルトレーニングセンターと国立スポーツ科学センター(JISS)を含む西が丘地区一帯をスポーツ界の総意において、ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)と位置付けました。その中で、JISSセンター長及びハイパフォーマンス戦略部長を拝命しました。
ロンドン2012オリンピックまでレスリングのナショナルチームのコーチとして強化現場に携わるとともに、スポーツ医・科学の分野では競技現場に直轄した研究(アスリートの減量等)を重ねてきました。さらに、スポーツにおける情報戦略の分野においては、政策形成過程に深く関わった実践を積んできました。
HPSCには、多くの競技現場におけるスポーツ医・科学支援と競技研究の様々なデータが蓄積されています。これらをHPSCオリジナルの“ハイパフォーマンススポーツ・パッケージ”として加工し、東京2020大会と北京2022冬季大会に役立てることが直近の課題です。さらに、中央競技団体だけでなく、地域のスポーツ医・科学センターや大学等へHPSCオリジナルのパッケージを広めていくことも重要な役割です。
HPSCは、ハイパフォーマンススポーツにおける知の集積基地であり、最も大切だと考えているのは、“パフォーマンスファースト”という考え方です。全ての分野のスタッフが、日本代表のアスリートやチームのパフォーマンスを向上させるという観点で支援し競技研究を推進していくことです。
ハイパフォーマンススポーツにおける課題の解決に向けて、多くの関係者とともに日々のコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。 |
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