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広島もみじ通信 第52号(2014.2)

 災害共済給付オンライン請求システムから得られる災害事例情報の活用事例 岡山市小学校北区1保健部会
◆はじめに◆
 日本スポーツ振興センター(以下、「センター」という。)では、学校における事故防止対策に活用してもらうべく、災害共済給付業務によって得られる災害事例情報及び統計データを提供しています。
 第35回岡山市学校保健研究発表会において、岡山市小学校北区1保健部会より「健康で安全な生活をする意識を高め、自ら考え正しく判断して行動できる児童の育成-生活安全指導を通して-」というテーマの研究発表がありました。当該研究の中でセンターの災害事例情報をご活用いただきましたので、岡山市小学校北区1保健部会の1校である、岡山市立野谷(のだに)小学校の養護教諭にお話を伺ってきました。 
 岡山市小学校保健部会は5区(北区1・北区2・中区・東区・南区)の保健部会から構成されており、その1つである岡山市小学校北区1保健部会は、区内の小学校20校で構成されています。

◆研究内容の紹介◆

 本研究は、学校における生活安全指導を通して、安全のために必要な事柄を理解し、危険を予測して的確な判断に基づいて行動することができる態度と能力を高めたいと考え、当該研究テーマを設定しました。
 研究の内容は、主に
     ① 危険予測学習を取り入れた授業(学級活動)の実践
     ② けが経験後の個別保健指導の実践
     ③ 生活安全指導の充実を支える校内体制づくり
の3つとし、平成21年度から4年をかけて研究を行ったとのことです。
(※研究の詳細につきましては、「平成24年度岡山市学校保健研究集録(抜粋)」をご参考ください。)  

◆センターからの情報活用について◆
センターの災害事例情報を活用するに至った経緯等を教えてください。
 小学校のケガというのは、どこで・どのような場面、状況で・どのくらい起きているものかを把握するために、センターに災害事例の提供をお願いしました。私を含め、多くの先生がセンターに情報があること自体知らなかったのですが、提供してもらえることを知っていた方が周りにいたので申請しました。また、研究をはじめた当初、安全教育に関する資料が見つからなかったときに大学の先生から、学校安全ナビ教材カードの存在も教えてもらい、保健部会内でも共有させてもらいました。
 センターから提供された災害事例情報はどのような内容でしたか。
 平成21年度の岡山市内公立小学校における災害事例情報を提供いただきました。各学校の事例では、事例数が少ないため傾向がわかりにくく、また全国の事例となるとあまりにも数が大きすぎて実感がわきづらかったので、岡山市内の事例に絞ったことで身近で、実感もわきやすくなりました。
その情報をどのように利用されたのですか。 
 提供された災害事例情報を、保健部会で北区1の小学校データにしぼり、発生場所・発生の場合別の発生件数、発生事例の整理やグラフ化を行いました。その結果を基に、子ども自身の行動や心理状態が大きく関わっているけがも多く、自分のどのような行動が事故につながるかを意識することで防げるけがも少なくないという実態をつかむことができました。
 また、この整理・グラフ化した資料は、本研究の柱でもある「①危険予測学習を取り入れた授業」での場面絵を作成する際に実際の事例の発生状況を参考にしましたし、「③生活安全指導の充実を支える校内体制づくり」における校内研修の資料でも使いました。
 【北区1におけるセンターのデータを活用した研修資料(抜粋)】
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 場合別円グラフ  場合別棒グラフ
校舎内の場所別発生状況  発生事例 
 災害事例情報のほかに、研究の中で活用されたセンターからの情報はありますか。

 各学校での学校安全に関する校内研修の時に、ロールプレイング演習を行いました。熱中症を事例としたロールプレイング演習の時には、熱中症の応急措置のポイントを示した「教材カード」を教職員に配布しましたし、歯のけがを事例としたロールプレイング演習の時には、「学校の管理下における歯・口のけが防止必携」を参考にさせてもらいました。
【ロールプレイング演習時の資料】 
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ロールプレイング演習時の資料1  ロールプレイング演習時の資料2 
 学校安全部の業務(災害共済給付業務・学校安全支援業務等)についての要望はありますか。
 
 死亡・障害の事例についてはホームページ(学校事故事例検索データベース) から災害発生状況を確認することができますが、医療費についての災害発生状況についても、簡単に手に入るようにしてもらいたいです。
 また統計情報が発生日毎に整理されているものがあると使いやすいと思います。
 教材カードも学校の実態に合わせて一部分を利用したいので加工ができるようにしてもらえるとありがたいです。
 本日は業務へのご要望などもいただき、ありがとうございました。引き続き学校安全業務へのご理解・ご協力をお願いいたします。

◆お知らせ◆
 
 センターが保有する災害共済給付オンライン請求システムを活用した統計情報や災害事例情報といった学校安全情報の提供にあたり、情報提供の実施基準を定めています。
 『このような情報がほしい。』というものがありましたら、各地域の担当事務所または安全支援課にご相談ください。
              【情報提供の実施基準(抜粋)】          【情報提供に関する申請書】
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 情報提供の実施基準(抜粋)  情報提供に関する申請書

 

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