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第23回 通学中の安全と防災の両面から・・・                        ~福岡市立飯原小学校~                        

通学中の安全と防災の両面から・・・福岡市立飯原小学校

 福岡市早良区(さわらく)の閑静な住宅街に位置する福岡市立飯原小学校。今回、取材に伺った飯原小学校の通学路には、通学路の表示と万が一の災害時の緊急避難場所である小学校への誘導を一体化した『通学路・緊急避難場所案内表示(以下、「案内表示」)』が整備されています。

 この案内表示は今年の9月にお披露目されましたが、全国的にも非常に珍しく、政令指定都市では初となる取組みとのことです。

   

福岡市立飯原小学校校舎

 設置に至った経緯と周囲の反応など
 この飯原校区では「安全・安心まちづくり事業」により、通学路は緑色で舗装されています。その通学路を有効活用して『避難場所の小学校へ誘導できないか』ということで、案内表示を地域の方々が発案。他の校区でも『同様の取組みが期待できる』などの観点から、福岡市が校区内の26箇所に案内表示を整備しました。

 

通学路・緊急避難場所案内表示
 通学路・緊急避難場所案内表示

 案内表示の整備に対する注目度は非常に高く、9月2日に行われた除幕式と児童による歩き初めの際は、福岡市長も出席し盛大に行われました。
                                       

除幕式の様子
 除幕式の様子

   

歩き初めの様子
       歩き初めの様子

 以前から、スクールガードと呼ばれる学校ボランティアの方々が実際に通学路に立って子どもたちの通学の安全を見守ってきたそうですが、案内表示の整備によりこの道が「通学路」であることをアピールすることで、その道を通る地域の方々による子どもを見守る目も増え、飯原小学校の子どもたちは今まで以上に安心して通学ができるものと思います。

 
また、地域の方々の関心も高く、9月29日に行われた案内表示整備後初の飯原校区での防災避難訓練の際は、約300名の方が参加されたそうです。これまで、「避難場所がどこにあるのかわからない」といった地域の方からの声もあったそうですが、案内表示の整備によってその問題も解決できたのではないでしょうか。
 案内表示を設置することで①通学路のカラー化できない幅員の狭い道路でも、案内表示を設置することにより通学路と認識でき、子どもたちの見守りにつながる。②通学路としてカラー化した道路に案内表示を設置することにより、すべての人を迷うことなく緊急避難場所である小学校へ導くことができる。→子どもたちの安全と地域の防災に対する意識の向上へとつながる!
 おわりに
 最近、報道等でも大きく取り上げられている、通学路上での様々な事故を受け、通学路における子どもたちの安全対策の見直しが急務だとされています。また、通学路は災害発生時に、地域の方々を避難場所である学校まで誘導する道という大切な役割も兼ねている場合が多くあります。  
 
飯原小学校へ取材に伺った際、校長先生のお取り計らいにより地域の自治会長と副会長にも学校までお越しいただき、学校と地域の防災を始めとした様々な取組みのお話を聞かせていただきました。
 今回の取材をとおし、地元・飯原校区の子どもたちを含めた地域の安全を守りたいという、地域の方々の熱い思いが、とても心に残りました。
 統計情報のコーナー
 福岡事務所管内の小学校における平成24年度の通学中(通学に準ずる場合も含む)の災害発生件数を確認してみたいと思います。
 

 県名  

 小学校全体(件) 

 うち通学中(件) 

 通学中の占める割合 

福岡 

23,903

 1,988

8.3%

佐賀

3,157

 265

8.4%

長崎 

4,887

 505

10.3%

熊本

7,254

 459

6.3%

大分

3,800

 355

9.3%

宮崎

3,874

437

11.3%

 鹿児島

5,219

 341

6.5%

沖縄 

3,625

 121

3.3%

55,719

 4,471

8.0%


 
 県別に見ていくと、通学中の占める割合が10%を超える県もあります。学年別では学年があがるにつれて通学中のケガの件数が減っていく傾向にあるので、特に低学年の児童に対しては通学中の指導をしっかりと行う必要があるのではないでしょうか?

 以上、統計情報のコーナーでした。

 

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