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岩上センター長のひとことコラム「散歩道でふと」

岩上前センター長のひとことコラム


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投稿者: host
2011/12/27 16:26

  2012年、干支は辰、いよいよロンドンオリンピック開催の年を迎えました。

  余すところ200日となり本番に向けてのカウントダウンが始まりましたが、ここ西が丘は、暮も正月も返上し表彰台の中央を目指してトレーニングに励むアスリート達の溢れんばかりの熱気に包まれながら新春を迎えております。

  「一年の計は元旦にあり」、何事もまず初めに目標を決め、その目標の達成に向け綿密な計画を練っていくことが大切であります。

  JOCの選手強化本部は、チーム・ジャパンとしてロンドンでの金メダル獲得数世界5位という目標を掲げておりますが、その実現の前提としてまずは出場権獲得状況がキーポイントになります。とりわけ、メダル実績を有する競技が順当に駒を進められてきているなか、世界大会等で上位入賞するなど徐々に力をつけてきている競技の勝ちあがり状況は、更には日本とメダル争いが予想される国々の状況把握などがロンドンでの成績を占う上での材料となります。

  本番間際までまだまだ出場権争いが続きますが、今回は、日本のメダル獲得の推移や活躍した競技を中心にこれまでのオリンピックを振り返ってみました。

  オリンピックとの関わりは、嘉納治五郎氏を団長に2名の陸上選手が出場した1912年の第5回ストックホルム(スウェーデン)に始まり、今回のロンドンは、初参加から丁度100年となります。初のメダルは第7回アントワープ(ベルギー)で男子テニスのシングルとダブルスで2つの銀メダルを獲得、第9回アムステルダム(オランダ)で三段跳びと200m平泳ぎの2種目で初の金メダルが誕生し、前回2008年北京までのメダル総数は362個(金123、銀112、銅127)となっております。

  一大会での最多メダル数は、実施競技数や種目数の違いもあり単純には比較できませんが、2004年アテネの37個(金 16、銀9、銅12)が最多で1964年東京の29個を上回りました。(アテネ:28競技301種目、東京:20競技163種目)個々の競技実績を見ますと、金メダル数では、柔道(35)、体操(28)、レスリング(24)、水泳(20)となり、メダル総数では、体操(89)、水泳(71)、柔道(65)、レスリング(57)となっており、種目や階級別に実施されるこの4競技で全体の約78%を獲得してきております。また、メダルのカウントでは1 個と数えられますが、総合力を競うチームゲームもこれまで沢山の実績を収めてきており、初のメダルは1932年ロサンゼルスでの男子ホッケーの銀メダルとなります。その後、東京大会でバレーボール東洋の魔女が金、男子も銅メダルを獲得し、この勢いが1984年のロサンゼルスまで続きます。1968年のメキシコ大会では男子サッカーが銅メダル、1996年アトランタでは野球が銀メダル、前回の北京ではソフトボールが金メダルを獲得してきております。

  オリンピックの競技・種目は、国際的な普及度や関心度なども含め大会ごとに見直されてきましたが、併せて競技・種目に対する男女の区別が徐々に解消されてきております。自転車競技は1984年ロサンゼルスから、柔道は1992年バルセロナ、サッカーは1996年アトランタ、ウエイトリフティングは2000年シドニー、レスリングは2004年アテネから女子種目が正式採用され、メダルの獲得率も競技によっては男子を上回る成績を収めてきております。唯一残っておりましたボクシングも今回のロンドンから女子への道が開かれます。

  勝敗は時の運とも申しますが、チーム・ジャパンはソウル(1988年)からバルセロナ、アトランタ、シドニー(2000年)と長期にわたり成績を残せない低迷した時期を経験しました。また、体操やレスリングも世界から大きく水をあけられ苦汁をなめ、再度の復活に向けて死に物狂いで取り組んできた経緯もあります。メダル上位国は、1960年代から80年代にかけて国のバックアップを受けながら専用のトレーニング施設を整備し、スポーツ医科学研究との連携をもとに一貫した選手育成やコーチング・システムの構築など強化環境の充実を図ってきました。日本も多少の遅れはありましたが2001年にJISSが、2008年にはNTCが創設され世界と戦える基盤の整備が徐々に図られてきております。

  7月27日から始まるロンドンオリンピック、注目度の高い柔道、体操、レスリング、女子サッカーはもとより陸上、卓球、フェンシング、カヌー、セーリング、自転車、ライフル射撃なども最高峰を狙っております。また、男子サッカーやバレーボールなど是非とも出場権を獲得し、オリンピックの舞台で活躍して頂きたいと願っております。

  「一富士二鷹三茄」は縁起の良い初夢の喩として使われますが、ロンドンに向けチーム・ジャパンのメンバー一人一人が、望みを高く持って、金メダルを掴み取り大願成就することを大いに期待しましょう。

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