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岩上センター長のひとことコラム「散歩道でふと」

岩上前センター長のひとことコラム


07 28

投稿者: host
2011/07/28 17:16

  ロンドンオリンピック開催まで余すところ1年、華やかさの中にも緊張感漂うオープニングセレモニーは、どのような演出がなされるのかも楽しみの一つです。 入場行進では、各国のユニホームに注目、さながら世界のファッションショーとなるでしょう。1984年のロサンゼルスや1992年のバルセロナなどちょっ とやり過ぎとも思われる聖火台への点火方法も含め興味が膨らんでまいります。

  私の仕事部屋には、レスリング、競泳、ソフトボールなどのオリンピックで活躍された競技の選手、監督名入りの記念盾とともに、ゼウスの神殿(ギリシア)で巫女さんらにより太陽光線から採火する様子を写した写真が飾られております。ゼウスの神殿で採火された火は、イギリス国内をリレーされ明年7月27日にメ インスタジアムに灯され、世界のアスリートの熱い思いの象徴として、また世界平和を願いながら8月12日迄輝き続けることになります。

  今回は、現在、開閉会式や陸上競技場が行われます8万人収容のメインスタジアムや水泳会場、選手村などを含めたオリンピックパーク(ロンドン東部のニューハム区)の整備等が急ピッチで進められておりますロンドンオリンピックに関連した話題を紹介します。

  ロンドンの玄関口となるヒースロー空港、長旅の後に待ち受ける入国審査に長蛇の列かも知れません、本番までには改善されることを期待しております。また、 今回のオリンピックパークはロンドン東部に位置します人口25万人のニューハム区に設置されますが、普段でも交通渋滞が激しいことを考えますと会場への足は地下鉄(市内から30~40分のストラトフォード駅下車)の利用をお勧めします。

  さて2012年のオリンピック招致には、当時ロンドン、モスクワ、ニューヨーク、マドリード、パリと5都市が立候補しておりましたが、2005年、シンガポールで開催されましたIOC総会における最終決戦でロンドンがパリを制した経緯があります。   

  夏季オリンピックとしては、第1回アテネ大会(1896年)から数えて30回目となりますが、ロンドンは第4回大会(1908年)、第14回大会 (1948年)を開催しており今回が3回目の五輪開催となります。我が国との関わりで見ますと、日本のオリンピック初参加はストックホルムの第5回 (1912年)からであり、戦後初の第14大会は日本とドイツの参加は見送られましたので、来年は、漸く日本選手団としてドーバー海峡を渡ることになりま す。

  実施競技種目数は、陸上(メインスタジアム)、体操、トランポリン(North Greenwich Arena・・通称O2)、柔道、レスリング、卓 球、フェンシング(Excel)、トライアスロン(Hyde Park)、バレーボール(Earls Court)などを会場に26競技302種目が実施されます。前回の北京大会と比べて種目数は変わりませんが2競技(野球、ソフトボール)少なくなっております。ボクシングでは女子の種目も新たに加えられ ました。

  6月にサッカー男子がクウェートとホーム&アウエー方式で戦い、9月のアジア最終予選に進出との報道もなされておりますが、オリンピックには、それぞれの競技で出場枠が決められており、団体競技では、そのための大陸別予選を勝ち抜く必要があります。女子ワールドカップを見事に制した「なでしこジャパン」も例外ではなく9月1日から6チーム総当たりで行われるアジア最終予選(中国)で2位までを確保しなければなりません。陸上や水泳の個人種目では国際連盟で定める参加標準記録をまずクリアーすることが条件となり、柔道や卓球のように世界ランキングを採用している競技もあります。既に、ライフル射撃、卓球、自 転車、馬術、近代5種などは、オリンピックの切符を手にしておりますが、競技によっては来年の大会直前まで出場権を懸けた戦いが繰り広げられます。最終的には、日本オリンピック委員会(JOC)が取り纏めを行い日本選手団を編成することになります。

  JISSとの関わりで見ますと、競技団体からの要請を受け、こうした最終予選へ研究スタッフが帯同し様々な支援を行ってきておりますが、合わせて本番での日本選手団の最終調整の場としての期待がかかる「マルチ、サポートハウス」の具体化に向けて着々と準備を進めております。7月上旬には選手村から徒歩10分程度、ストラトフォード駅にも近い、ニューハム区が所有する「Stratford Circus」と呼ばれる3階建ての施設を借用することで契約を取り交わしており、現在、施設の活用方法の検討に入ってきております。

  このように、ロンドンを巡り熱い戦いが繰り広げられておりますが、ホットな話題としては、今年の4月29日、ウエストミニスター寺院でのウイリアム王子 (王位継承第2位)とケイト・ミドルトンさんのロイヤルウエディング。幸せいっぱいのお二人を乗せた馬車がバッキンガム宮殿へと向かうパレードは、世界の目をロンドンに引き付けました。ケイトさんには「ケンブリッジ侯爵夫人」の称号が授与され、「キャサリン妃」と呼ばれることになります。また、エリザベス女王もオリンピック開催時の道路混雑緩和に一役かっておるようです。日本スポーツ振興センターロンドン事務所(ロンドンオリンピックに向けた現地支援やヨーロッパ諸国の スポーツ政策情報の収集を担う我が国スポーツ界として初の海外拠点)からの配信によりますとエリザベス女王即位60周年を記念し「Jubilee Grnneway(散歩道)」が大会までには開通されるとのこと。グリーンウエイは全長60㎞、バッキンガム宮殿からトライアスロンが行われるハイドパー クを抜け、多くのイベントが予定されているタワーハムレットにあるビクトリア公園を通り、五輪メインスタジアム、近代5種が行われるグリニッチ公園に向か います。ロンドンの名所旧跡を楽しみながらのオリンピック観戦、レガシーを重んじる英国ならではの粋な計らいが感じられます。

  開催国にとっても、世界のアスリートにとっても開幕に向けてカウントダウンが始まりました。ここ西が丘は、連日の猛暑を吹き飛ばす猛練習が行われておりま すが、この練習の成果が明年のロンドンで大輪の花を咲かせ、センターポールに高々と沢山の日の丸が揚がることを心から祈っております。

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