博物館ニュース 第15号

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「全国各地で活躍するスポーツ資料2」

お台場「JOCオリンピックパレス」第14回ロンドン大会ほか

 秩父宮スポーツ博物館では、多くの皆様に日本のスポーツの足跡をご覧になっていただき、スポーツに対する理解を深めていただくために、全国各地で行われる展示会等に当館の収蔵資料の出品協力を行うなど、さまざまな協力を行っています。

 今回ご紹介するのは、前回(博物館ニュース14)に引き続き、お台場で行っている展示会です。

 なお、秩父宮記念スポーツ博物館では、オリンピックをはじめとした日本のスポーツの歴史的資料を数多く展示しています。ぜひご来館ください。


≪第14回ロンドン大会、第15回ヘルシンキ大会、第16回メルボルン大会、第17回ローマ大会≫

展示品の紹介

 今回の展示では、第2次世界大戦後のオリンピック、第14回ロンドン大会第15回ヘルシンキ大会第16回メルボルン大会第17回ローマ大会を紹介します。

 第2次世界大戦等の影響で、日本はオリンピックでの12年間の空白だけではなく、国際大会からも遠ざかっていました。
この影響は日本のスポーツ界に多大なダメージを与えることになります。

<第14回ロンドン大会>1948年

展示の様子(第14回・第15回大会)
展示の様子(第14回・第15回大会)

展示品

  • 大会プログラム
  • プログラム(アスレチック・ロウイング)

 オリンピックは第2次世界大戦を経て、戦禍の傷跡がいまだ残っているロンドンで第14回大会が開催されましたが、日本とドイツは参加が許されませんでした。

<第15回ヘルシンキ大会>1952年

展示品

  • 大会プログラム

 敗戦国日本は、この年講和条約が発効され主権が回復し、国際社会に復帰した年でもあります。
戦後初参加の今大会では、レスリングの石井庄八が唯一金メダルを獲得しただけの結果でしたが、体操ニッポンの夜明けを予感させる成績を残しました。

 しかし、戦前「陸上ニッポン」「水泳ニッポン」と国際的に活躍した競技は、不振にあえいでいました。

<第16回メルボルン大会>1956年

バスケットボールユニフォーム(第16回大会)
バスケットボールユニフォーム

展示品

  • 識章バッジ
  • 記念バッジ
  • 盛岡記念メダル
  • バスケットボールユニフォーム

 オリンピック史上初の南半球での大会です。

 もう一つオリンピック史上前代未聞の出来事がありました。オリンピックの2か国開催である。これは、オーストラリアの国内法によって馬の検疫に6か月もかかるということで、馬術競技だけスウェーデンのストックホルムで開催されたことです。

 日本は4個の金メダル(水泳、レスリング2個、体操)を獲得しました。特に小野喬が鉄棒で体操界初の金メダリストとなるなど好成績をあげました。

 同じく好成績をあげたレスリングとともに、体操とレスリングはその後のオリンピックでの活躍の基礎を築いたといえます。

 バスケットボールは、ベルリン大会(36年)に次いで戦後初参加(成績は10位)となりました。

<第17回ローマ大会>1960年

ロードレースユニフォーム(第17回大会)
ロードレースユニフォーム

展示品

  • トーチホルダー
  • 陸上ユニフォーム
  • ロードレースユニフォーム
  • 識章バッジ
  • 記念メダル
  • チケット

 日本は前年第18回オリンピックが東京で開催することが決定しており、大選手団を組んで参加しました。
ローマ大会のテーマを「現代と古代の調和」と定め、イタリアで行われている「トトカルチョ」というサッカーくじの収益金を活用し、競技施設も新たに建設する一方、古代遺跡を利用してテーマに沿った施設づくりを実施しました。

 日本は、メルボルン大会に続き体操競技が大活躍し、初の男子団体総合優勝を果たしました。
日本は、このローマ大会が開催された第17回大会にも東京オリンピック開催の立候補を行ったが、惨敗という結果に終わりました。しかし、第18回大会は東京に決定しました。

 次回の展示では、東京オリンピックを取り上げ、元気であった時代の日本を紹介していきます。

 

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