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情報配信

スポーツ政策に関する諸外国の最新動向や国内外の取組事例などを、メールニュースやニュースレターでお届けしています。

JSNメールニュース

JSCでは、各国で取り組まれている地域スポーツ施策の事例やスポーツ政策の最新動向などの情報を独自に収集しています。JSNに加盟いただくと、解説付きのメールニュースを週2回メールでお届けします。

配信例

JSN宣言団体各位

日本スポーツ振興センターです。今回は、英国・イングランドのある都市における、住民の身体活動の推進を目指し、家族に焦点を当てて実施する取り組みをご紹介します。この取り組みは、子供の身体活動に関する報告書(Generation Inactive 2 Report)に示された以下のような提言に基づいて実施されるとのことです。

  • 子供の健康や身体活動水準を改善するための、親を対象とした実践的な支援や指導の提供。
  • 恵まれない地域での課外活動や休日の参加プログラムの支援。
  • 子供の身体活動水準に対する家族や同級生の影響の重要な役割。
  • 家族に優しい活動ネットワークや地域環境の創出。

また、この取り組みには、非営利団体や企業、大学、学術団体が参加しており、地域内の連携やネットワーク構築の面でも参考になると言えます。

家族対象の身体活動プログラムを開始=英国・イングランド

イングランド東部に位置するハルは、市内の特定の区域に住む4,000以上の家族を対象にした、活動量を増やすことを目指した部門横断型の新たな取り組みを実施する。

この取り組みには、国民の健康増進を促進することを目指す非営利団体や教育コンサルティング企業、大学、医学系の学会が参加しており、家族どうしが、地域の施設や公共空間での様々な活動を楽しみ、身体活動の水準を高めることを推進する。

この取り組みはまた、子供や若者、家族を身体活動プログラムの最優先対象グループと位置づけている、ハル市議会によって策定されたアクティブ・ハル(Active Hull)戦略を支えるものとなる。

JSNニュースレター「INSIGHT(インサイト)」

地域のスポーツ施策の在り方が大きく変わりつつある今、行政組織の中で新たにスポーツ担当となってから、スポーツ政策の背景や動向を一から勉強してキャッチアップするのはとても大変なことです。

そこでJSCでは、第2期スポーツ基本計画に示された政策枠組みや各種施策の背景や取組の動向について、初めてスポーツ行政を担当する方にも分かりやすくお読みいただけるニュースレターを手作りし、隔月でお送りしています。

下図は、創刊号から第19号までのキーワードを、第2期スポーツ基本計画の概要図に当てはめて整理したものです。

第2期スポーツ基本計画における「INSIGHT」のキーワード対応一覧

これまでに発行した「INSIGHT」

これまでの「INSIGHT」で取り扱った特集テーマとその概要は以下のとおりです。

号数
(発行年月)
特集テーマ 概要
2022年6月号
(2022.6)
スポーツを通じた環境教育の可能性について考える 近年の異常気象は夏季・冬季のオリンピック・パラリンピック競技大会といった世界大会から日々のスポーツ活動に影響を及ぼしている。その一方でスポーツに関するさまざまな側面が環境負荷の増大に関係しており、相互に影響を及ぼしあっている為スポーツを通じた環境教育の可能性について考えた。
2021年12月号
(2021.12)
4,000人の町はコロナ禍にスポーツをどう変えたのか〜 北海道・美深町の取組〜 新たな事業を推進する際の、組織の効果的な意思決定につながる「インサイト」のプロセスに関する好事例として、北海道・美深町(びふかちょう)の取組を紹介した。
2021年10月号
(2021.10)
事前合宿から、その先へ 東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会、ホストタウン、事前合宿、連携・協働、発展 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を受けて行われた事前合宿の中で行われた事例や得た知見について紹介した。
2021年6月号
(2021.06)
コロナ禍だからこそ、運動・スポーツ事業の見直しを コロナ渦における運動・スポーツ活動状況とニーズについて、英国の学術論文やスポーツ庁が発表した世論調査等より考えた。
2021年3月号_Part3
(2021.03)
インサイトセミナー:書籍「スポーツ担当者になったら読む本」がよく分かるオンライン読書会 Part3:「インサイト」について考える〜社会的包摂・障がい者編〜 スポーツにおける社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)や障がい者のスポーツ参加について、書籍の内容やキーワードを踏まえて、関連するデータも使いながら、「インサイト」とは何か、「インサイト」を用いるとはどういうことなのか、ということについて考えた。
2021年3月号_Part2
(2021.03)
インサイトセミナー:書籍「スポーツ担当者になったら読む本」がよく分かるオンライン読書会シリーズ Part2:「インサイト」について考える〜高齢者・健康増進編〜 高齢者と健康増進に関わるスポーツ政策のインサイトについて考えた。またスポーツ庁が「令和3年度地方スポーツ振興費補助金(スポーツによる地域活性化推進事業)」における「運動・スポーツ習慣化促進事業」の募集の中でなぜ事業の対象となる取組の共通事項として、スポーツ主管課と健康・福祉・介護予防主管課等の連携体制の構築を規定しているのか、その背景の理解の参考となる視点も提示した。
2021年3月号_Part1
(2021.03)
インサイトセミナー:書籍「スポーツ担当者になったら読む本」がよく分かるオンライン読書会シリーズ Part1:「インサイト」について考える〜こども・家族編〜 なぜスポーツに乗り気でない「未関心層」を地域スポーツに取り込まなければならないのか。その人たちを取り込むため、公共「サービス」としての地域スポーツプログラムや施設を利用者の目線や立場に立って設計をするためには具体的にどうすればいいかを考えた。
2021年1月号
(2021.01)
コロナ禍における運動・スポーツ実施調査インサイト コロナ禍における運動・スポーツ実施に関してイングランド、オーストラリア、カナダで行われた年齢層別における活動割合や社会経済状況等を調査した研究結果を紹介した。
第27号
(2019.12)
パラスポーツで社会を変える!JSNオランダ連携事業Game Changerプロジェクト(後編) 第26号に続き「Game Changerプロジェクト」の関係者による座談会の様子を伝える。 首長の意識を大きく変えた2016年の調印式に始まり、プロジェクトを実施する中で見えてきた今後の課題や方向性について意見交換した内容を掲載。
第26号
(2019.12)
パラスポーツで社会を変える!JSNオランダ連携事業Game Changerプロジェクト(前編) JSCは、オランダオリンピック委員会・スポーツ連合(NOC*NSF)、足立区、江戸川区、西東京市とともに、パラスポーツの持つ価値と可能性を通じて、共生社会促進を目指すプロジェクトを実施。これまでを振り返るとともに、今後の在り方について検討する座談会の様子(プロジェクト計画期)を掲載。
第25号
(2019.10)
スポーツを地域課題解決に活用するまちづくり~住民の健康増進をスポーツ振興につなげる施策~ 世界では都市化が進み、人口が集中する都市が社会課題解決の場として期待されている。 日本においてもその傾向が強まる見込みであり、スポーツ・身体活動を活用したまちづくりは、住民の健康増進とスポーツ振興の両方につながる。これらの事例や背景を解説し、スポーツを地域課題解決に活用するまちづくりの在り方を考えるきっかけとする。
第24号
(2019.07)
スポーツ未実施者のことを理解して取り組むために~スポーツに関心の低い人は、どうやったら振り向いてくれるのか?~ スポーツ未実施者層へのアプローチを考える上で重要な概念を紹介した上で、これまでにスポーツに見向きもしなかった住民を振り向かせ、行動変容を促し、結果として自分の生活習慣に運動・スポーツを取り入れてもらうまでの一連の成果創出に向けて実証的に取り組んでいる、JSNの共催事業「アクティブ・フォー・スリープ(A4S)」を解説した。
第23号
(2019.01)
親は子どものスポーツをどうみているか〜速報:JSC子どもの運動習慣形成に関する家庭環境調査〜 生涯スポーツ参加の土台となる「フィジカルリテラシー」の考え方に基づき実施した、全国の5〜15歳の子どもを持つ男女1千名を対象にした大規模オンラインアンケート調査結果の一部を紹介。子育ての仕方や親のあり方が、子どものその後のスポーツ実施に及ぼす影響や、それに対する地域・学校のあり方について考えた。
第22号
(2018.10)
スポーツ・身体活動とまちづくり、公共空間の活用 2030年に向けた世界保健機関(WHO)の新たな行動計画やオーストラリアにおけるコミュニティスポーツ施設の価値に関する調査研究、人々が活動的になる都市やコミュニティを設計するための諸外国での取組を概観しながら、公衆衛生や都市計画等、スポーツ以外の担当部局との連携・協働に必要性について考えた。
第21号
(2018.07)
スポーツツーリズムによる地域活性化〜地域資源を活かす〜 地方創生における観光の新たな方向性や、2017年の「自転車活用推進法」成立を受けたサイクルツーリズム推進に向けた自治体の推進計画の策定事例など、持続的な地域活性化という観点から見たスポーツツーリズムのあり方について考えた。
第20号
(2018.04)
情報はどのように活用されたのか(第1号〜第19号までのふり返り号) JSNアンケート調査の結果やinsightそして平成30年度スポーツ庁のスポーツ振興予算から見る今後のスポーツ政策の在り方や地域スポーツ政策への期待について考えた。
第19号
(2018.03)
スポーツを通じた開発と平和〜(2)手段としてのスポーツのあり方〜 地方自治体を対象としたJSCの調査「スポーツを通じた交流・貢献に関する政策策定状況」の結果を紹介した上で、スポーツを確実な社会課題解決に繋げるためには何が重要なのか、インドの事例を交えて解説。また2020年に向けてJSNが自治体と取り組むプロジェクトを紹介した。
第18号
(2018.02)
スポーツを通じた開発と平和〜(1)誰ひとり取り残されない社会を目指して〜 社会的に関心の高まっているSDGsとスポーツとの関係について、国連やユースオリンピックでの取組事例や国際会合で議論される方向性について解説した上で、日本にとっての「開発と平和」の意味や意義を考えた。
第17号
(2018.01)
自治体からみたスポーツイベント〜(2)政策課題解決のためのスポーツ活用法〜 スポーツを地域の課題解決の手段として用いることが世界の共通認識として広まる中、スポーツイベントの機会をどのように課題解決に結びつけるのかを考える具体的な事例を紹介した。
第16号
(2017.12)
自治体からみたスポーツイベント〜(1)機会の活用と価値の創出〜 2020年に向けてスポーツイベント活用の機運が高まる中、大規模イベントにとらわれず、それぞれの自治体の利益に繋がるイベントの在り方や評価の仕方について、諸外国事例を参考に考えた。
第15号
(2017.11)
地域におけるスポーツ人材(2) 人材育成の具体的事例として、行動科学の知見を活用して行われているスポーツボランティア育成の海外事例を解説。またJSNの地域スポーツ政策人材育成の取組の考え方や内容を紹介した。
第14号
(2017.10)
地域におけるスポーツ人材(1) スポーツの価値を社会全体で具体化していくために重要な「人材」の育成・登用について、国内スポーツ団体による人材の育成・認定状況とその課題を整理した。
第13号
(2017.09)
家族と働き世代のスポーツ実施(2)〜社会を大きく変える未開拓の領域〜 働き世代、子育て世代を対象とした国や地方自治体の取組を整理するとともに、英国の事例を紹介。個人の健康増進に留まらず、他の世代への効果や社会変革をもたらす可能性や課題について考えた。
第12号
(2017.08)
家族と働き世代のスポーツ実施(1) 日本の運動・スポーツ実施状況の分析により実施率の低い属性を明らかにした上で、その阻害要因について整理。働き世代や子育て世代の抱える課題に対して具体的に取り組むために必要なことは何かを考えた。
第11号
(2017.07)
スポーツ非実施者への効果的なアプローチ〜(2)人を動かす、社会を動かす〜 行動変容を引き起こすための手法としての「ソーシャル・マーケティング」について、その効果を決定づける8つの基準や活用意義、具体的手順等について解説した上で、スポーツ非実施層への活用事例を解説した。
第10号
(2017.06)
スポーツ非実施者への効果的なアプローチ〜(1)「格差」を乗り越え「繋がり」を生む〜 スポーツ参加の「格差」は社会経済的な「格差」の影響を受けているというデータを概観しつつ、その解消の鍵となる「多様性」を意思決定に反映させるための取組に関する各国事例や考え方を紹介した。
第9号
(2017.05)
スポーツを通じた国際交流・協力・開発 スポーツ基本法やスポーツ基本計画において示された理念や方向性を整理した上で、地方自治体におけるこれからの「スポーツを通じた国際交流・協力・開発」について考えた。
第8号
(2017.04)
コミュニティスポーツとスポーツ・インテグリティ(2) 前号を振り返りつつ、スポーツ・インテグリティの保護・強化に向けた国内外の先進事例を特集。子供・若者、親、コーチ、組織等を対象にした取り組みを解説した。
第7号
(2017.03)
コミュニティスポーツとスポーツ・インテグリティ(1) 昨今の国内外スポーツ界で注目されているスポーツの「インテグリティ(高潔さ・品位)」について、その定義や現状を分かりやすく解説。その上で、地域におけるスポーツ・インテグリティを脅かす要因を整理した。
第6号
(2017.02)
スポーツを通じた健康増進 世界の健康問題が身体不活動にあることを確認しつつ、身体活動の定義や推奨値、国際目標、諸外国事例を紹介。第2期スポーツ基本計画で掲げられた「スポーツを通じた健康増進」の施策目標への具体的な取組の在り方について考えた。
第5号
(2017.01)
スポーツに一生親しむために必要なちから「フィジカルリテラシー」 人生を通じて様々なスポーツ・身体活動への参加を可能にし、健やかで幸せな生き方を実現するちからを育むための施策の重要性について。フィジカルリテラシーの定義、意義、諸外国の動向や先進的な取組を特集した。
第3 & 4号
(2016.12)
地域のスポーツと「インクルージョン」 障害者差別解消法の施行も踏まえ、共生社会の考え方や社会的な背景、スポーツを通じた共生社会の実現に向けた国内外の先進事例を特集。国際競技大会でのオリパラ競技の統合やオランダの国際貢献事業などの目的や背景などを紹介した。
第1 & 2号
創刊号 (2016.09)
インサイト/あの人が運動しないのはなぜ〜This Girl Canに見る、世界の女性スポーツ政策の潮流 「エビデンスベース」の政策実施が求められる中、特にスポーツ無関心層や非実施者など、従来接点の少ない対象者を巻き込んだ施策を打つためには「インサイト」と呼ばれる消費者マーイケティングの考え方や手法が重要になってきていることを解説した。