博物館ニュース　第３６号

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特別企画展「選手のいない写真展　’０６　Ｇｅｒｍａｎｙ」

　このたび、当館において、昨年のサッカーワールドカップ ドイツ大会をユニークな視点から撮影した 「選手のいない写真展　’０６　Ｇｅｒｍａｎｙ」 を開催いたします。

　本展で展示される、スポーツフォトグラファー・岸本剛(つよし)氏が撮影した 数々のドイツ大会の写真には、通常の スポーツ写真には当たり前のように存在する「選手の生の姿」 が一切現れません。

　世界最大のスポーツイベントの一つであるサッカー ワールドカップ、当然ながらその中心は世界のトップクラスの選 手たちが繰り広げるプレイや試合ですが、岸本氏の写真は、 それらの周辺、つまり、スタジアムやテレビで観戦・応援する人々、裏方の人々や、 スタジアム外の風景などに視点を当てているのです。

　スポーツは、選手のプレイだけによって成り立つのではなく、 その周りのスポーツを愛する人々、スポーツを支える人々も含めた、 一つの「文化」であることを本展から感じ取っていただければ幸い に思います。

展示写真1

展示写真2

展示写真3

岸本　剛　氏　プロフィール

• 株式会社フォート・キシモト所属
• １９７２年東京生まれ。
• １９９２年から写真活動を開始。
• 主に海外を活動拠点とし、オリンピックやサッカーワールドカップの各大会を取材。
• 今年６月に本展と同テーマの、「選手のいない写真集 '０６　Ｇｅｒｍａｎｙ」（株式会社ランドマーク　ＦＯＯＴＲＡＣＫプロジェクト）が発行される。