平成28年度東京オリンピック・パラリンピック競技大会等施設整備助成で、大分スポーツ公園総合競技場の改修・改造を行った大分県の調査を実施しました。
総合競技場は、2002FIFAワールドカップと第63回国民体育大会及び第8回全国障害者スポーツ大会の会場として、2001年3月に竣工され、現在もサッカー、ラグビー、陸上の大会や文化イベントなど、大分スポーツ公園の中心施設として利用されています。
今回、ラグビーワールドカップ2019日本大会の大分開催に向けた施設整備として、スポーツ振興くじ助成金を活用し、大会基準を満たすため、記者席・実況放送席の一部を観覧席に変更し581席を増席、スタジアム内各コーナー4箇所、計64基の照明を増設し、照度2,000ルクス以上を確保しました。
ラグビーワールドカップ2019日本大会では、プール戦3試合、準々決勝2試合が行われ、延べ20万人の観客が会場を埋め尽くしました。また、試合だけではなく、ファンゾーンでのイベント開催、約2,000人のボランティアによる補助等、大分県だけでなく九州全体が一体となり、大会の成功を支えました。大会のレガシーとして、大会終了後も国際大会やキャンプ地誘致に取り組み、2020年3月にはジャパンラグビートップリーグ2020、7月にはラグビー日本代表対イングランド代表の開催も予定されています。更には、大分市内のホテルに宿泊予約が殺到するなど、地域への波及効果もありました。
これからの課題としては、老朽化した陸上競技場トラックや、可動屋根の大規模な修繕や更新等、財源の確保と計画的な実施を行うことが挙げられます。
ラグビーワールドカップ2019以降も、地域のみならず、国内のスポーツ振興の拠点となることを期待しています。
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助成団体 |
大分県 |
事業名 |
大分スポーツ公園総合競技場 RWC2019 競技会場改修・改造事業 |
事業細目名 |
競技会場改修・改造 |
助成金額 |
56,281,000円 |
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(写真)大分スポーツ公園総合競技場の様子 |
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