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JISS徹底解剖~第1回~

  JISS徹底解剖
~第1回~

 東京都北区西が丘には、国立スポーツ科学センター(JISS)等、日本の競技スポーツのための研究・支援機関とトレーニング専用施設があり、まさしく日本スポーツ界の聖地であります。そんな日本スポーツ界の中核を担うJISSを徹底解剖しちゃいます!

 国立スポーツ科学センター(JISS)は、我が国の国際競技力向上のために2001年にオープンしました。ロンドン五輪まであと1年となった今年は、オープンから10年を迎える節目の年になります。スポーツ科学・医学・情報など先端的な研究のもと、充実した最新施設、器具・機材を活用し、各分野の研究者、医師等が連携し合い、日本の国際競技力向上のための支援に取り組んでいます。地上7階、地下1階の建物には、競泳、フェンシングをはじめとした競技練習エリアと、ボート・カヌー実験場、クリニック、低酸素宿泊室などの研究・診療・宿泊施設があり、トップアスリートは、全面的なバックアップの中、集中してトレーニングを行うことができます。

 第1回目の今回は、JISSの地下1階を紹介します。

 

 

 

■JISS 地下1階

【ボート・カヌー実験場】

 ボート・カヌー競技の研究・トレーニングのために造られた施設です。2つの回流水槽と1つの静止水槽から構成されており、回流水槽では4機の羽根車により、最大で秒速5.5m(時速20㎞)までの水流を設定することができます。ボート競技では静止水槽に、カヌー競技では回流水槽にそれぞれ艇を浮かべ、艇の動きや漕手の発揮した力を測定することによって技術分析を行っています。

 また、運動中の漕手の呼気ガス、心拍数、筋電図などの生理学的情報を分析することにより、競技特異的なフィットネスやトレーニングの評価を実施しています。

一瞬の油断で艇の安定性を損なうため、
極限の集中力が求められる

回流水槽でのフォームチェック

 

 

 

 

地下の窓から水中フォームの確認

【シンクロナイズドスイミングプール】

 30m×25mの水域で主にシンクロナイズドスイミングの競技練習エリアとして利用されます。水深は3mです。天井、壁面、水中にカメラを設置されており、多方向から水中及び水上動作を撮影することによって、フォームの分析や技術の向上に利用することが可能です。

 これらの映像はカメラ接続盤を通して、一括同期モニターすることができます。

 また、水中スピーカーにより、選手は水の中でも音楽やコーチの指示を聞くことができます。

 

 

 

 

防音・跳弾の処理が施された射撃練習場

【射撃練習場】

 射座10mと25mのピストル及びライフルの射撃競技を行うことが可能で、各競技の標的は、電子標的操作装置で設定します。

  射撃練習場は、射場の照明の確保、噴煙処理、跳弾防止、防音、実弾のバックストップ(的の奥にある壁に当たった弾が反発せず、吸い込まれたり、落ちたりする仕組み)など、安全面等に工夫をして施工されています。

 射座の床面には床反力計が設置してあり、超高速度ビデオ撮影や心拍数や呼吸動態などの生体情報と併せて、射撃の技術分析や評価、トレーニングに活用しています。

  照明が斜めについているのは、弾がそれた場合に割れないようにしているためです。


 

 

 

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