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秩父宮記念スポーツ博物館・図書館/国立登山研修所だより

◆〈新着資料紹介〉「日本ボクシングの父」渡辺勇次郎 関連資料等を展示中

日本初のボクシング試合ポスター
日本初のボクシング試合ポスター

秩父宮記念スポーツ博物館

 スポーツ博物館では、毎年数多くの貴重な資料を受け入れておりますが、「企画展として御覧いただくほどの量はない」、「もう少し調査が必要」といった理由で、なかなか公開に至らないものがあります。

 そこで当館では、10月の半ばから年末にかけて、「新着資料から」と題し、最近受け入れた資料を御披露目させていただいております。

 今回の目玉となるのは、「日本ボクシングの父」と言われる渡辺勇次郎(1889―1956)関連の資料です。昨春、お孫さんから御寄贈をいただきました。 旧制中学を中退して、貿易商となるべく単身渡米した渡辺さんは、アメリカ人のケンカに巻き込まれて、みごとにノックアウト。これに発奮して、ボクシングの技を磨くこと十数年、四回戦王となったのちに、1921年に帰国して、東京目黒に日本拳闘クラブを創立します。

 写真は、その直後、靖国神社の相撲場で開催された日本初の国際拳闘試合の折のポスターです。大きさはタテ108センチ、ヨコ75センチで、約90年を経過して、紙全体に劣化が進み、そのままでは公開できる状態ではありませんでした。

 そこで、資料修復の専門業者に依頼して、ブックキーパー法という色の変わらない脱酸処理を行い、ポリエステルフィルムで全体を挟んだ上で、さらに透明なアクリル板でサンドイッチして、皆様に御覧いただけるようにしました。

 さて、この渡辺さんの門下からは、ピストン堀口や笹崎たけしなどの名選手を輩出し、わが国のボクシングは少しずつ発展して行くことになります。 その後のわが国のボクシングの発展史や渡辺勇次郎さんの周辺について、さらに調査を進め、もっと詳しい御紹介を行うべきところですが、今回は、とりあえ

ずみなさんに御覧いただくための公開です。いろいろな御意見をいただければ、幸いです。

 

 

 

 

◆全国山岳遭難対策協議会

国立登山研修所

ふれあい東戸塚ホスピタル整形外科医金田正樹氏

ふれあい東戸塚ホスピタル整形外科医金田正樹氏

 全国山岳遭難対策協議会は、7月16日に国立オリンピック記念青少年総合センターで全国の山岳遭難対策関係者約200名が参加し開催されました。

  内容は、平成21年度中の山岳遭難事故概況や夏のトムラウシ遭難事故現場の事例報告に基づき、「気象遭難を防ぐために」「夏の低体温症」と題して講義が行われました。
そのあと、「山岳遭難事故防止のために」(以下に示す)を採択し閉会しました。

◆「山岳遭難事故防止のために」

 登山者は山岳遭難事故防止のために次のことに取り組むこと

・登山は目的とする山をよく理解することが第一歩であることから、地図を基本にガイドブックや現地等から事前に山岳情報を調べること。

・登山計画書を作成して体力と経験に応じた無理のない計画であるか、パーティー全員でよく検討すること。

・登山計画書を家族や職場に知らせ、また、登山口の登山届けポスト、地元の警察署等に提出すること。

・単独登山はやめて仲間と登り、ツェルトや救急用品、非常食を必ず携行して、ゆとりある行動を心がけて、安全に登山を行うこと。

・山の事故は自己責任であることをよく考えて山岳保険には必ず加入すること。

・危急時に確実に連絡を取れる手段を確保するために、無線機、携帯電話等の通信機器を持参して登山を行うこと。

・登山に出発する前に目的とする山域の最新の気象情報を入手して、気象遭難を防ぐこと。

・登山中は常にパーティー全員の体調や疲労に注意を払い、コースの状況・気象条件等に応じて下山するなどの冷静な判断を行い、山岳遭難事故を絶対に起こさない心構えで行動すること。
関係者は山岳遭難事故防止に向けて次のことに努める

・登山計画書の提出を奨励し、計画的で安全な登山の普及に努める。

・登山道、道標、トイレなどの整備とその適切な管理に努める。

・今後設置する道標及び案内標示の様式、表記方法等について、可能な限り統一に努める。

・詳細な山岳情報と気象情報の提供に努める。

・中高年登山者やツアー登山参加者の安全確保に努める。

 

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