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JISS 子ども見学デー フェンシング体験教室を実施!

 8月7、8日の2日間、JISSの館内見学と、日本フェンシング協会に所属するコーチから指導を受けることのできる体験教室をセットにした「子ども見学デー」を行いました。

 「子ども見学デー」とは、夏休みを利用して親の職場を実際に見学し、社会的な見聞と親子のふれあいを同時に深めることを目的とし、文部科学省が平成8年度から行っている事業です。今回JISSにおいては初めての開催となりました。

 子どもたちはまず、保護者と一緒にJISSの館内を見学しました。時速5㌔程度で稼動させた体力科学実験室の大型トレッドミルの上で実際に走ったり、トレーニング体育館で指導員の付き添いのもと、自分たちの体重とほぼ同じくらいの重さのバーベルを持ち上げ、歓声をあげていました。

 また、新体操練習場ではJOC吉岡専任コーチから、直接実技指導を受けたり、シンクロナイズドスイミングプールでは、普段では見ることのできない選手の水中での動きや潜る時の姿勢などを地下の観察窓から見学し、とても満足している様子がうかがえました。

 見学終了後、メインイベントであるフェンシング体験教室がスタート。子どもたちは、まず、フェンシング競技の歴史を学びました。

シンクロプールを下から見学。
選手のしなやかな動きに感動!
シンクロプールを下から見学。選手のしなやかな動きに感動!
重さは自分と同じくらい。
持ち上げられるかな?
重さは自分と同じくらい。持ち上げられるかな?

 フルーレ、エペ、サーブルの3種目がどのように確立し、スポーツ化されていったのか、ヨーロッパの歴史的背景と密接に結びついたフェンシング競技発展の軌跡に、子どもたちは深く聞き入っていました。

 勉強のあとは、実際にフェンシングがどのようなスポーツなのかを理解するために、現役の高校生選手同士のエキシビジョンを観戦しました。

 協会のコーチによるルールや攻撃の仕方などの解説を真剣に聞きながら、目の前で闘う選手の姿に興奮した表情を浮かべていました。そして、準備体操のあと、フランス製の子ども用フェンシング器具を身にまとい、体験教室が始まりました。

 コーチの声に合わせて「エイッ!」と声をあげての突きの練習や、試合終了後の所作など、フェンシングをする上で必要な基本動作を1時間ほどかけて一通りマスター。その成果は、早速、体験教室の最後にプログラミングされた、コーチから2ポイントを取るまで終わらない試合形式のゲームの中で発揮されました。

 子どもたちは、自分の身長と同じくらいの長さのサーベルを、海や山とは一味違う楽しさに歓声をあげながら、一生懸命に振るっていました。

 両日合わせて32名の子どもが参加し、「子ども見学デー」は盛況のうちに幕を閉じました。中には、今回の体験教室を通じてフェンシングに興味を持ち、今後も継続して習っていきたいと希望する親子もおり、同競技の普及の一翼を担うことが出来ました。

専任コーチによる直々の指導。贅沢なひと時。
専任コーチによる直々の指導。贅沢なひと時。
ヘルメットの方が頭より大きい…。
ヘルメットの方が頭より大きい…。
コーチの声に合わせて「エイッ!」
コーチの声に合わせて「エイッ!」
未来のオリンピック選手かも。
未来のオリンピック選手かも。

 

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