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秩父宮記念スポーツ博物館・図書館/国立登山研修所だより

◆〈新着資料紹介〉ベルリンオリンピック(1936)で使われた鞍馬 現在展示中

現在展示中の鞍馬
現在展示中の鞍馬

秩父宮記念スポーツ博物館

 スポーツ博物館では、この2月はじめに、1936年のベルリンオリンピックで実際に使用された鞍馬の寄託を日本体操協会から受けることとなり、早速、オリンピックの歴史を展示するコーナーに展示して、御好評をいただいています。

 この鞍馬は、海外に追いつけ、追い越せという気運の高かった当時の体操関係者有志の手によって日本に運び込まれ、その後、東京女子体育専門学校(現東京女子体育大学)、早稲田大学体操部などを経て、若干の破損が見られるようになったことから、ある企業の倉庫の中に眠っていたものですが、この度、早稲田大学体操部OBの山田一明さんの尽力のおかげで、スポーツ博物館で展示されることとなりました。

 この鞍馬は現在のものに比べて20センチほど長く、たしかに馬の背をイメージさせるものがあります。

ベルリンオリンピックで42位の曽根選手
ベルリンオリンピックで42位の曽根選手

 鞍馬の用具が現在のスタイルに落ち着くのは、50年前のローマオリンピックからです。

 ベルリンオリンピック当時の日本の体操競技の水準は、お世辞にも高いものとは言えず、鞍馬で最もよい成績を上げた曽根道貫選手でようやく42位だったわけですが、以後、どん欲に最新の資料を追い求め、血のにじむような努力を重ねた結果として、戦後の初参加となった1952年のヘルシンキオリンピック以降、世界と互角に戦えるようになって行き、日本の体操の黄金時代を迎えるに至るわけです。

 

 

 

◆春山・夏山で開催した研修事業

国立登山研修所

大学生登山リーダー春山研修会(剱岳周辺)

大学生登山リーダー春山研修会(剱岳周辺)

 5月と7月に国立登山研修所が開催した主催研修事業について紹介します。

◆大学生登山リーダー春山研修会

 5月22日(土)から7日間の日程で国立登山研修所及び剱岳周辺で開催しました。
研修期間中は天候が悪く、昨年度から導入した気象予報士からの局地予報の情報により入山日は吹雪が予想されたため、事前に入山を1日遅らせ実施しました。

 入山中は、雨交じりの天候で標高2800m以上は濃い霧とあいにくの天候でしたが、天候の推移を詳細に把握できたため、悪天候ながらテント設営や搬送訓練等充実した実技研修を行うことができました。

 下山後、研究協議を行い、各自が研修の成果について発表しました。 

 今後、研修参加者は、所属クラブ内で登山についての知識や技術を伝達講習するなどリーダーとして成長することを期待します。

◆安全登山普及指導者中央研修会

安全登山普及指導者中央研修会(雑穀谷岩場)

安全登山普及指導者中央研修会(雑穀谷岩場)

7月2日(金)から3日間の日程で国立登山研修所並びに周辺山域及び雑穀谷岩場で開催しました。

 研修は、主に登はん・岩稜を中心とした山行を実践、指導されている方を対象とした「登はん技術研修コース」と主に縦走を中心とした山行を実践、指導されている方を対象とした「読図・プランニング研修コース」を設定し実施しました。

 「登はん技術研修コース」では、確保理論を学び、物理的理解にたった確保支点の構築方法やロープを使った確保方法等を学びました。「読図・プランニング研修コース」では、周辺山域で読図の実習を行い、読図の知識と現地でのルート確認方法を学びました。

 

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