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2009年度の国立競技場利用状況

 2009 年度の国立競技場利用状況がまとまりましたので、ご報告します。
2009 年度の利用の特徴としては、IRB ジュニアワールドチャンピオンシップ2009やブレディスローカップ(ニュージーランド代表対オーストラリア代表)など、ラグビーの国際試合が開催されたことがあげられます。IRB ジュニアワールドチャンピオンシップ2009の会場となった秩父宮ラグビー場は、更衣室などの諸室・エレベーター新設などの施設整備工事(4 月~5月の2ヶ月間休業)を行い、ナショナルスタジアムとして高水準な施設の整備を行いました。

 陸上競技場は、サッカーや陸上競技を中心に利用がありましたが、近年のランニングブームを反映してか、ランニングクリニックでの利用が多いという特徴があげられます。また、運営面においては、2009 年度から包括業務委託による管理運営を行い、これまで以上にサービス向上に努めました。さらに、利用者アンケートを実施するなど、利用者の意見要望を把握し、ソフト面・ハード面ともに改善に向けた取り組みを行ってきました。

国立競技場利用状況

IRB ジュニアワールドチャンピオンシップ
(日本対スコットランド) (C) 2009, JRFU
IRB ジュニアワールドチャンピオンシップ(日本対スコットランド) (C) 2009, JRFU

(1)国立競技場

【実稼働日数182日】

【達成率134.8 %】

 2009年度は、新たな利用方法の模索や空き日程への利用誘致により、目標値(135日)を上回る182日の稼働日数を確保しました。

 スポーツ競技会の利用としては、「天皇杯全日本サッカー選手権大会」等の例年開催される大会の他に、「東京2009アジアユースパラゲームズ」、「東アジアサッカー選手権2010決勝大会」などの国際大会、国立競技場が初めて主催した一般ランナー対象の「国立競技場ファンランDAY 2009」をはじめとするランニングイベント等に利用され、137日の利用がありました。

 スポーツ以外の利用では、コンサートのほかファッションショー等を開催し、45日の利用がありました。特色のある利用としては、「天国からのメッセージ『ありがとう』石原裕次郎二十三回忌祭典」という大規模イベントもあり、新たな利用形態を模索しながらの運営となりました。

(2)秩父宮ラグビー場

【実稼働日数70日】

【達成率87.5 %】

 2009年度は、前述の工事の影響もあり、稼働日数は目標値(80日)には達することができませんでしたが、利用中止期間を除けば例年並みの稼働日数となりました。

 スポーツ競技会の利用としては、「日本ラグビーフットボール選手権大会」、「IRB ジュニアワールドチャンピオンシップ 2009」等で64日、スポーツ以外の一般利用として神宮外苑花火大会、ファッションショー等に6日間利用されました。

国立競技場ファンランDAY2009
写真提供:日刊スポーツ新聞社
国立競技場ファンランDAY2009 写真提供:日刊スポーツ新聞社

(3)代々木第一体育館

【実稼働日数268日】

【達成率119・1 %】

 2009 年度は、目標値(225日)を上回る268日の稼働日数を確保しました。

 スポーツ競技会の利用としては、「世界体操競技選手権大会第 2次選考会」、「ISU グランプリファイナル」(フィギュアスケート)、「東京2009アジアユースパラゲームズ」等で123 日、スポーツ以外の一般利用としてコンサート、展示会等に145日利用されました。

 なお、高齢者・身障者等に配慮した施設とするため、身障者席やトイレの新設をはじめとする施設整備工事(1月から3月にかけて約2ヶ月間休業)を実施しました。

(4)代々木第二体育館

【実稼働日数302日】

【達成率99.0 %】

 2009 年度は、例年と同様にバスケットボールを中心に利用され、目標値(305日)を若干下回る302日の稼働日数となりました。

 スポーツ競技会の利用としては、「JBL」「WJBL」「bj リーグ」等のバスケットボール競技のほか、レスリング、卓球、体操等で277日利用されました。特徴としては、BMX ライダーの世界一決定戦である「BMX Flatland World Classic 2010」の利用があり、会場設営を含めて新たな施設利用の可能性を探る機会となりました。

 また、スポーツ以外の一般利用としてコンサート、展示会等に25日利用されました。

 

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