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国立スポーツ科学センター戸田艇庫改修工事及び環境整備について

平成21年度国立スポーツ科学センター(以下「JISS」という。)施設整備工事、戸田艇庫改修工事が完成しました。平成19年度は自炊室・トイレ・シャワーの水回りの更新工事、平成20年度は2階宿泊室内装改修工事を順次行い、今回はそれに続く1階艇庫部分の内部改修工事となりました。

また、平成21年6月2日に文部科学省から、戸田艇庫及び戸田ボートコース(埼玉県が管理)が、ナショナルトレーニングセンター(以下「NTC」という。)ボート強化拠点施設に指定されました。

工事概要

  1. 艇庫床の不陸を修正し、防塵塗装に改修する。
  2. 昭和39年設置の鉄骨製ボートラックを更新する。
  3. 艇庫内の照明設備を更新・増設する。
  4. 艇庫一部をNTCトレーニングルーム及び多目的ルームへ改修する(空調換気設備の新設)。
  5. 軽量シャッターの更新を行う。
  6. 監視カメラ設備を更新し、JISSからインターネットを介した遠隔操作を可能にする(NTC陸上トレーニング場と同様)。
  7. 外構工事として、ウッドデッキ新設、外部通路改修、フェンス更新及び駐輪ラック新設を行う。

旧ボートラックは全数が3段でしたが、ボートの種類(シングル・ダブル&フォア・エイト)に応じて6段・4段・3段に変更され、低い天井高で限られたスペースに効率的にボートを収納できるようになりました。

また、以前は艇庫内が暗い、床面のモルタルの剥離など、環境的な要因から艇庫の内部の利用状態が好ましくない状態にありましたが、改修工事で艇庫内の作業面照度が上がり、床面仕上げが防塵塗装となったことにより、利用勝手の向上が見込まれます。

NTCボート強化拠点施設については、各種フリーウエイト・マシントレーニングが行えるトレーニングルーム及びコーチング・分析等を行える多目的ルームが新設されました。社団法人日本ボート協会ナショナルチームコーチの要望を基に、JISS研究員・トレーニング体育館の経験を踏まえた施設が整備されました。

一連の改修工事及び整備によって生まれ変わった戸田艇庫から、未来のメダリストが誕生することを願って止みません。

戸田艇庫外観
ずらりと並んだ報道用のスタジオ
トレーニングルーム
充実したプレスルーム
艇庫内
ずらりと並んだ報道用のスタジオ
エントランス
充実したプレスルーム

 

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