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~大分県で開催~ 第71回全国体育施設研究協議大会

大分銀行ドーム

 大会一日目には、「私が歩いてきたスポーツ環境」と題して、旭化成陸上部顧問の宗茂氏による特別講演が行われ、ご本人が歩んでこられた陸上競技人生を通して感じられたスポーツ環境への考え方などが言及されました。

 また、引き続き行われたシンポジウムでは、「エコロジーの視点から見たスポーツ施設の今後のあり方」をテーマとし、事例紹介及び議論が展開されました。

 まず、コーディネーターである(株)NTTファシリティーズ建築事業本部 設計部長の石原 智也 氏からは、設計の視点から、環境にやさしいスポーツ施設の整備について様々な事例が紹介され、続いて、シンポジスト・NISSAN STADIUM事業部 管理課次長の桜井正明氏、(財)熊本県スポーツ振興事業団 事業企画課長の岩佐裕之氏の両氏からは、それぞれが管理されている施設で行われている具体的な環境への取組みが紹介されました。

 各施設において、それぞれが明確なビジョンを持って行っているそれらの取組みは、環境問題を踏まえた施設運営が従来に増して求められている現状や社会動向の中で、とても参考になる部分がありました。

 大会二日目は、県営の運動公園である「大分スポーツ公園」内の各施設の視察が行われました。

 中心施設の総合競技場(大分銀行ドーム)は、2002 FIFAワールドカップ、2008年チャレンジ!おおいた国体で使用され、またJリーグクラブ・大分トリニータのホームスタジアムでもあります。管理者からの紹介にあった「管理するという以上にサービス業として位置づけ、できるだけ多くの方に使われる施設を目指している。」という言葉の通り、この運動公園は国際、国内の様々な大会会場としても利用されるとともに、県民が気軽にスポーツやレクレーションを楽しめるスポーツ公園がしっかりと整備されている印象を受けました。

 2010年7月1日、2日の二日間、「第71回全国体育施設研究協議大会」が、全国のスポーツ施設関係者・約180名の参加により行われました。

 

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