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ワークショップ

  1. 第4回 平成29年9月14日開催
  2. 第3回 平成28年10月31日開催
  3. 第2回 平成27年12月4日開催
  4. 第1回 平成27年8月11日開催

Mama Athletes Network (MAN) 第4回ワークショップ

平成29年9月14日

〔詳細スケジュール〕
13:00- 開会のあいさつ 土肥美智子(JISSメディカルセンター)
13:10-
【現役ママアスリートへインタビュー】
【ゲスト】
中山由起枝選手(クレー射撃)
シドニー、北京、ロンドン、リオデジャネイロ五輪出場
【進行】
三星マナミ(MANリーダー/スキーフリースタイル)
ソチ五輪出場
14:20-
【ママアスリートに対する実際のサポート紹介】
対談
【ゲスト】
中田玲子氏 ((公財)日本フェンシング協会)
江村宏二氏 ((株)エクスドリーム・スポーツ)
【進行】
土肥美智子
《調査報告》 トヨタグループ 託児所の紹介
《JISSの取り組み》 育児サポートの紹介
15:20-
【海外ママアスリート 調査報告】
クロスカントリースキー Kikkan Randall選手(US)の事例紹介
15:30- 質疑応答
15:50- 情報交換会

周囲のサポートについて考えよう

今回のワークショップは、ママアスリートを支える周囲のサポートに焦点をあて、様々な立場の方にお話を伺った。現役ママアスリートの話やママアスリートに対する実際のサポート紹介を通して、参加者自身の活動のアイディアやヒントになる情報を提供することを目的とした。

現役ママアスリートへインタビュー

オリンピック4大会出場の中山由起枝選手に、今回のテーマである周囲のサポートについてお子さんに事前にインタビューした内容をもとにお話を伺った。

競技と両立するために、お子さんの成長にあわせた工夫はありますか。

幼稚園の頃は、帰ってくるのが早いので、その時間に合わせて練習を切り上げて帰っていました。小学校に入ってからは、小学校の時間に合わせて帰宅し面倒を見ていました。小さい頃は身の回りのお世話に手がかかりましたが、小学校高学年からは思春期の問題や精神面のサポートが必要だったので、成長の段階にあわせて出来ることをしていました。


子育てをしていく中で、母として悩みも多いと思いますし、子どもと一緒にいられない中で、なぜ競技を続けてこられたのですか。

私ははじめからママアスリートになりたかったのではなく、自分を変えたいという気持ちが強くて、シドニー五輪後に出産・競技復帰し、結果的にママアスリートになりました。復帰して、北京五輪、ロンドン五輪、リオ五輪とひとつひとつ乗り越える度に子どもとの絆が深まります。つらいときもありますがそれ以上に、喜びや感動を2人で味わえる瞬間が、自分を突き動かします。


成長するにつれて育児の悩みも変化していき、お子さんとの二人三脚で歩んでこられた話は参加者の皆さんも興味を引かれている様子であった。泣いている子どもを置いてまで遠征や試合に行く際は、「中途半端な気持ちで行ってはいけない。結果を残さないと。」という中山選手の心境もお話しいただいた。

ママアスリートに対する実際のサポート紹介

対談形式で、日本フェンシング協会の中田氏と、株式会社エクスドリーム・スポーツの江村氏にフェンシングの佐藤希望選手に対するサポート等を中心にお話を伺った。江村氏からは、「産休前にトップクラスの選手であったママアスリートが復帰することで、さらに競争心が生まれ、オリンピックの出場権を奪い合う、より厳しい環境ができた。結果、日本のレベルを上げることにつながった。」「ママで競技現場に戻るには環境が非常に大切で、当事者であるアスリートが意見を出していくことや、競技を超えて声を上げていくことが大事。」とママアスリートを支える側の意見を聞くことができた。

企業の託児サポート体制の調査報告では、トヨタグループの託児所の紹介と、競技現場での託児事例の紹介を行った。スポーツ界での託児の問題は、子ども連れで練習・遠征・試合・NFの活動にどこまで参加できるのか?子どもの急病時の対応はどうしたらよいのか?などが挙げられる。これらを解決するために、いくつかの競技現場では引退した選手や選手の保護者等に託児をお願いするといった方法を取っていることを紹介した。

また、JISSの取り組みとして、育児サポートの紹介も行った。

海外のママアスリート調査報告

クロスカントリースキーアメリカ代表のキッカン選手の事例紹介を行った。冒頭では、キッカン選手が実際に練習場に子どもを同行し、そりを引きながらスキーを行っている映像を流した。クロスカントリー界では20年くらい前から妊娠・出産後に復帰することが珍しくはない環境にあることや、キッカン選手の産前・産後のトレーニング内容等の報告を行った。キッカン選手は、これからママアスリートになる選手に向けて、「忍耐強く、十分に注意しながらトレーニングをすること。ステップをしっかり踏むと必ず身体は戻ってくる。」とメッセージを残していた。

情報交換会

ワークショップ終了後、MANのワーキンググループのメンバーであるママアスリートの兼松由香さん(ラグビー)・千葉麻美さん(陸上競技)・中山由起枝さん・三星マナミさんに参加してもらい、参加者と積極的に話をしてもらった。参加者同士、丸く円になり皆さんで和やかにお話して、意見交換やネットワーク作りを行なっている場面が見られた。アスリートの活動に有益な情報提供のできる関係を築くきっかけを提供できたと考えられる。

〔活動の様子〕
あいさつあいさつ 中山選手に質問中山選手に質問
中山選手のお子さんへインタビュー中山選手のお子さんへインタビュー ママアスリートに対する実際のサポートの紹介ママアスリートに対する実際のサポートの紹介
企業の託児サポート体制の調査報告企業の託児サポート体制の調査報告 キッカン選手の事例紹介キッカン選手の事例紹介
情報交換会の様子(その1)情報交換会の様子(その1) 情報交換会の様子(その2)情報交換会の様子(その2)

Mama Athletes Network (MAN) 第3回ワークショップ

平成28年10月31日

〔詳細スケジュール〕
13:00- 開会のあいさつ 土肥美智子(JISSメディカルセンター)
13:10- ライフプランについて考えよう
13:30-
【トークセッション】
「リオデジャネイロオリンピック出場のママアスリートの話しを聞いてみよう!」
【進行】
三星マナミ(MANリーダー/スキーフリースタイル)
【ゲスト】
兼松由香選手(7人制ラグビー)佐藤希望選手(フェンシング)
15:10- リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック出場の海外ママアスリート情報
15:30- ライフプランについて考えよう(まとめ)
16:00- 情報交換会

ライフプランについて考えよう

 今回のワークショップでは、女性アスリートの『ライフプラン』を考えることがテーマであった。自分自身または指導している女子選手について想像し、ライフプランのひとつとしてママアスリートになることを選択した場合、どのような準備や支援が必要かワークシートを用いたワークを行い、参加者同士で話し合った。

トークセッション

 冒頭で、本橋麻里さん(カーリング)と荒木絵里香さん(バレーボール)に協力して頂いたインタビューを紹介した。

本橋さん「海外のカーリング選手にママアスリートが多かった。10代の頃から私もいつかこんな風になりたいたいと漠然とした想いがあった。」
荒木さん「様々な選択肢の中から妊娠出産を考えた際に家族の後押しがあった。ピルを飲んでいたので、病院へ通った。まず身体と環境を整えることを考えた」

 トークセッションでは、MANリーダーの三星さん進行のもと兼松さん・佐藤さんと対談形式で行われた。

兼松さん「20歳の頃に留学したニュージーランドのクラブチームにママさんラガーがたくさんいて価値観が180度変わった。それからママさんラガーになってワールドカップを目指すと言う新しい夢が出来た。出産後に直ぐに復帰できるようマタニティビクスに通った」
佐藤さん「妊娠したときにJISSの託児所が出来たことを知り、フェンシングの練習場がJISSだったこともあって、復帰して次のオリンピックを目指すことが出来ると考えた」

妊娠中のトレーニングに関する知識や情報がないことや、妊娠・出産することで体力が落ちるといった間違ったイメージを多くの人が持っているため、正しい知識を持つためのサポートが必要であるとの意見が出た。その他に、リオデジャネイロ五輪を終えての感想や子育ての苦労や喜びを話して下さった。

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック出場の海外ママアスリート情報

 日本スポーツ振興センター(JSC)はオリンピック・パラリンピック期間中、東京Jプロジェクトチームを立ち上げ、情報収集・分析などを行っている。そこで収集した海外のママアスリートについて報告した。

  1. ①オリンピック・パラリンピックを年齢・競技別に比較
  2. ②海外ママアスリートの事例
  3. ③アメリカの女性支援や海外のママアスリートからみる特徴的な支援

ライフプランについて考えよう(まとめ)

 ワークショップを通して、気づいたことや感じたことをそれぞれ参加者同士話し合った。今回参加者として来て下さったママアスリートの中山さん(クレー射撃)に感想を話して頂いた。「子どもの成長とともに環境が変化し、直面する問題が増える。思春期特有の問題、受験、学校生活、部活動など母として出来ることを精一杯やってきたが、子どもから教わって母親になってきたと思っている。今後、ママアスリートを目指す女子選手は、母として子どもからエネルギーを貰いながらやることの楽しさや多方面から競技を楽しむことを味わってもらいたい。」
 今後、ワークショップで得た事例や先輩ママアスリートの経験談などをまとめることで、若い世代の人たちに伝わるように努めたい。また、ママアスリートを支援するご主人やパートナーの育児への関わり方や現状について取り上げていきたい。

情報交換会

 前回のワークショップ同様、主催側が用意した飲みもの食べものを自由に取れるよう立食形式で行った。参加者同士で連絡先を交換する姿や、参加者とスタッフが意見交換する様子が見られ、リラックスした雰囲気の中で参加者同士がネットワークを作るきっかけにすることができた。

〔活動の様子〕
あいさつ ワークシートの説明
ビデオインタビュー(荒木選手・バレーボール) トークセッション
ライフプランについて話し合う様子 クレー射撃中山さんがお話しして下さいました
情報交換会 リーダー三星さんとゲスト兼松さん・佐藤さん

Mama Athletes Network (MAN) 第2回ワークショップ

平成27年12月4日

〔詳細スケジュール〕
13:00- 開会のあいさつ・第1回ワークショップ報告土肥美智子(国立スポーツセンター/女性アスリート育成・支援プロジェクトリーダー)
13:15− 今後のMANの活動について三星マナミ(フリースタイル/2014ソチオリンピック冬季競技大会出場)
13:30- 現役ママアスリートへインタビュー産後復帰について ~ロンドンからリオへ~千葉麻美(2008北京オリンピック陸上競技 代表)
14:30- 妊娠中の身体の変化について高尾美穂(産婦人科医/イーク表参道 副院長)
15:15- マタニティトレーニング体験~妊婦ジャケットを着用したトレーニング体験~村上拓也・古屋あゆみ(トレーニング指導員)
16:15- まとめ・閉会のあいさつ
16:25- 情報交換会(自由参加)
17:00- 解散

現役ママアスリートへインタビュー(陸上競技 千葉麻美選手)

 妊娠期のトレーニングは、産婦人科の先生に相談し、心拍数160拍を超えない運動であれば大丈夫とのアドバイスをもとに、毎日監督と相談し体調に合わせたトレーニングを実施していた。出産1週間前まで軽い運動を継続したが特にトラブル無く、出産自体は8時間と順調だった。産後1ヶ月は産婦人科医の指示どおり安静にし、1ヶ月過ぎの検診でOKをもらい軽いジョグから始めた。出産後半の吸引分娩で貧血となりその後治すのが大変だった。復帰からロンドンオリンピックまで期間が少なく、逸る気持ちから走るトレーニングから始めてしまい、骨盤底筋の緩みの影響が大きく、自分の感覚が戻ってきたと感じるまでに2年ほどかかった。はじめは妊娠前の走り方に戻そうとしたが難しく、今の身体に対応した走りに変化させることで記録も伸び、現在は新たな自分を発見する気持ちでより陸上競技を楽しむことがきるようになった。

妊娠中の身体の変化について(産婦人科医/スポーツドクター 高尾美穂先生)

 前回の課題にあがっていた専門家のアドバイスや知識の必要性から、今回は産婦人科医でスポーツドクターの高尾美穂先生に講義をしていただいた。
 トップアスリートだからこそ、あれもこれもしたいというのはリスクが伴うと捉えるべきなどアスリートが陥りやすい傾向を交えた妊娠中の身体の変化についてお話を伺った。本日の流れに合わせて予定になかった骨盤底など産後の話も追加で伺うことができた。

マタニティトレーニング体験(トレーニング指導員 村上拓也/古屋あゆみ)

 妊婦ジャケットを各グループ交代で着用し、妊婦の姿勢改善などに対応した3種類のマタニティトレーニングを実施した。おなかが重くなる分、腰が反らないように気をつけて行うなどポイントとなる部分を指導員より説明して行った。

情報交換会(自由参加)

 主催側で用意した飲み物などを参加者が自由に取り話せるよう、立食スタイルで情報交換会が進んだ。立食スタイルにしたことで、参加者同士が話したい相手と情報交換出来たと考えられる。女性アスリート(現役・引退含)や指導者・スタッフが普段疑問に思っていることをお互いに話し合い、連絡先を交換し、今後も情報共有のできる関係を築くきっかけを提供できた。

〔活動の様子〕
プロジェクトリーダー土肥・リーダー三星プロジェクトリーダー土肥・リーダー三星 婦人科医高尾美穂先生による講義産婦人科医 高尾美穂先生による講義
陸上現役ママアスリート千葉麻美選手陸上現役ママアスリート 千葉麻美選手 妊娠・出産と産後トレーニングのお話妊娠・出産と産後トレーニングのお話
マタニティトレーニングのポイント説明マタニティトレーニングのポイント説明 妊婦ジャケットを着用したトレーニング指導の様子妊婦ジャケットを着用したトレーニング指導の様子

Mama Athletes Network (MAN) 第1回ワークショップ

平成27年8月11日開催

〔詳細スケジュール〕
13:00- 開会のあいさつ土肥美智子(国立スポーツセンター/女性アスリート育成・支援プロジェクトリーダー)
13:08− Mama Athletes Network(MAN)設立の経緯と目的(体験談含)三星マナミ(フリースタイル/2014ソチオリンピック冬季競技大会出場)
13:26- 座談会(進行:土肥)登壇者:三星マナミ・佐藤希望・花牟礼雅美・宮本ともみ「親子関係について」「現役で産もうと決めたきっかけ」
「パートナー(旦那)との関係」「指導者として選手の妊娠を考える」
14:35- グループディスカッション
15:30- まとめ発表(各グループごと)
16:00- 閉会のあいさつ

はじめのあいさつ(土肥)

 JISS独自の調査で18歳以上の女性アスリート521名に実施したアンケートによると4.4%に配偶者がおり、1.8%に子供がいる。配偶者がいる4.4%のうち、約40%の女性アスリートが出産・育児に課題があると感じている、という結果が報告された。今回のワークショップの目的は「課題抽出」であり、どのような課題があるのかを積極的に話し合い今後の取り組みにつなげたい。

設立の経緯と目的(プロジェクトリーダー 三星マナミ)

 出産後の競技復帰についてなどママアスリートの情報がほとんど見つからなく、とても不安だった。出産後、競技復帰を考えるアスリートの不安解消や情報交換の場を作りたいとの思いから「Mama Athletes Network(MAN)」を設立した。

座談会(座談会進行:土肥)

 ⇒体験談を1人5分程度お話して頂いた後座談会を進行した。

【体験談】
佐藤希望さん(フェンシング/2012ロンドンオリンピック競技大会出場)
  • 2012年ロンドンオリンピック後に妊娠し、復帰を視野に2013年7月に出産。
  • 2013年12月頃、本事業(女性特有の課題に対応した支援プログラム)の一環として、JISSトレーニング指導員に自宅でできる産後の体幹トレーニングメニューを組んでもらい身体を動かし始める。
  • 2014年9月旦那さんと離れ、上京。JISSを拠点とし、復帰。練習、トレーニング中はNTCの託児室を利用している。
  • 産前・産後で計2年間のブランクがあり、復帰直後は初戦で高校生に負ける場面もあったが、現在は世界選手権へ日本代表として派遣されるほど成績が伸びている。
  • 身体の変化など経験した人にしかわからないことが沢山あり、指導者の理解やトレーニングメニューなどについて相談できる存在がとても重要だと感じた。
花牟礼雅美さん(シンクロ/2012ロンドンオリンピック競技大会ヘッドコーチ)
  • 現役選手を引退しコーチになってから結婚・出産を経験。
  • 1人目の妊娠発覚時、流産の危険性があり、やむを得ず安定期までコーチを休業。
  • 保育園などと時間が合わず、子どもが小さい時は実家に預けてコーチ活動継続。
宮本ともみさん(サッカー/2004アテネオリンピック競技大会出場)
  • 2004年アテネオリンピック出場後(9月下旬)妊娠し、2005年5月に出産。
  • 2005年12月に自主トレを開始し、2006年2月所属チームに遠征先への子どもの帯同や金銭面のサポートを受けながら競技復帰。
  • 2006年10月日本代表復帰。日本サッカー協会に国内合宿時のベビーシッター派遣や、海外遠征時に自分の母親を帯同させてもらうなどサポート体制を整えてもらう。
【座談会】【親子関係について】

宮本:物心ついた頃から練習場に一緒に行ける環境が整った。元気に育ち助かった。
三星:オリンピック前年からサポートを受け、遠征に子どもをつれていけるような環境が整った。母親がいない時間・環境に子どもが慣れてくれた。母親が頑張る姿を間近で見ることができたことが影響し、子どもも頑張ることが好きな子に育っている。
花牟礼:乳幼児の頃より思春期のほうが大変だった。反抗期(中2)をむかえ乗り越えるためには、親の覚悟と周囲のサポートが必要。高校受験の時期は3ヶ月~半年ほどコーチ業を休んで家にいた。成人後は子どもが体調の気遣いをしてくれ、悩みを聞いてくれる存在となった。

【家族・周りのサポートの存在】

花牟礼・三星・宮本:実家が近く自分の時間に合わせて子どもを預けることができ、とても助かった。家族や周りの理解・サポートがとても重要だった。
佐藤:東京には預けられるような身内がいなく、練習時はNTC託児室を利用している。遠征時は実家(福井県)に預け、地元の一時保育を利用している。復帰の際、周りの理解を得られるかが不安だったが、チームに理解してもらえてとても助かっている。

【現役で産もうと決意したきっかけ】

宮本:2004年アテネオリンピック時(25歳)に競技者として良い状態で、妊娠をきっかけに競技から一旦離れることにすごく不安はあったが、1999年のW杯宿泊先で、アメリカ選手が自分の子どもと一緒に食事している姿などを見ていて、復帰の良いイメージも想像できたため産むことを決意。
佐藤:次のオリンピックまでに十分な時間があるタイミングで妊娠がわかり、20代で子どもが欲しいと思っていたため、復帰を視野に産むことを決意した。

【パートナー(旦那)との関係】

花牟礼:深く関らないかわりに文句も言わないといった関係性がすごく助かっている。
宮本:自分がやりたいことに賛同してくれ、自分の考えを尊重してくれていることが何よりのサポートだった。
三星:旦那でありコーチという立場だったため、お互い理解した上で家事分担できていた。
佐藤:1年間は一緒に過ごしたいという旦那の意向で、出産後丸1年間はフェンシングをまったくせず育児を行う生活をしていた。復帰に関しては理解してくれている。

【指導者として選手の妊娠を考える】

花牟礼:いきなり選手から「妊娠した」と言われたら、指導者としては戸惑いの感情が1番最初にくるが、本人の気持ちや状況を聞き出産を進めたいし、復帰の意思がある場合は相談にものる。選手が長期で計画的に進められれば1番理想的。
宮本:オリンピック終了後に妊娠を希望していると監督・スタッフにシーズン前から伝えていたが、チームに迷惑がかからないか心配だった。

グループディスカッション

テーマ:
「競技と妊娠・出産・子育てについて」
<理想>と<現実>に分けて考え<課題>を抽出する。

【現役・元アスリートグループ】×2、【指導者・スタッフグループ】×3
※各グループに未婚・子どもがいる方が均等に入るよう計5つのグループに分けた。

【抽出された課題】
  • 復帰がイメージできるようなロールモデルが必要(事例が少ない)
  • 競技者としてのプランに合わせて長期的な計画が必要(オリンピックサイクルなど)
  • 出産後に現場復帰する指導者・スタッフを増やす(戻ってくる人が少ない)
  • 産前・産後のトレーニング専門家が必要(産婦人科医・コーチ・トレーナー)
  • 産前・産後トレーニングをサポートする側への教育が必要(助産婦による勉強会など)
  • 練習拠点・試合会場に託児室を増やす(土・日対応/時間外など柔軟に対応)
  • お金のサポートが必要(託児室や遠征先帯同ベビーシッターなど)
  • 引退したアスリートが出産後復帰できるサポート体制(都道府県ごとや様々なレベルで)
  • 周囲の理解(社会的地位尊重)
  • 女性アスリートネットワーク構築(情報が少ない)
  • 柔軟な対応ができるベビーシッターがいない
  • トップアスリートに対応した産前・産後のトレーニング方法がない
  • 選手間・選手と指導者・家族・NFなどとのコミュニケーションや連携が必要
  • 旦那の育休取得率が少ない
  • 相談窓口がない(競技に特化した情報の必要性)
  • セミナーの少なさ、情報の少なさ
  •                  
〔活動の様子〕
開会のあいさつ(土肥)開会のあいさつ(土肥) 設立の経緯(三星)設立の経緯(三星)
座談会の様子座談会の様子 グループディスカッションの様子①グループディスカッションの様子①
グループディスカッションの様子②グループディスカッションの様子② まとめ発表の様子まとめ発表の様子

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