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JISS in Action

2007年12月28日

アジアスポーツ科学会議2007開催

 

平野 裕一(スポーツ科学研究部)

 

 
アジアスポーツ科学会議2007の様子
 
 
   

この会議は、日本(JISS)、中国(CISS)、韓国 (KISS)の各スポーツ科学センターによるローテーションで毎年開催されている。研究員が研究成果などを発表することによって相互交流を深め、各セン ターのさらなる発展に寄与することを目的にしている。アジア大会の年は大会開催地でこの会議に関するミーティングをするだけなので、それぞれの国にしてみ れば4年に1回開催することになる。2000年に中国(北京)で第1回が開かれ、今回は6回目であった。

会議の期日、会場、方法、内容は開催国に任されている。2003年の日本開催ではJISSを会場としたので今回はJISS外で開こう、そして手を拡げ過 ぎずにゆったりと議論できる時間を確保しようと考えた。「JISS外」には、古き良き文化の日本か?ハイテクの日本か?の選択があったが、文化は中国、韓 国と似たところが多いと考えて後者とした。また「ゆったりと」には、1つの演題に発表25分間+質疑10分間のゆったりとしたスケジュールだった前回の韓 国(済洲島)開催の印象があった。こうしたことから今回は、10月30~31日、東京ビッグサイト(70人程度収容の会議室)で、1演題30分間(発表 20分間+質疑10分間)のスケジュールとした。

アジアスポーツ科学会議2007の様子
 
 
 
   

内容は、アジアのスポーツ科学のステータス向上と、間近に迫った北京オリンピックへの取り組みを披露してもらうことをねらって、メインテーマを「スポーツ科学:アジアからの発信」とし、
・ 競技者育成システムの現状と今後
・ アジアトップ選手の競技特性と可能性
・ アジア文化に基づくトレーニング法・練習法
・ アジアにおけるスポーツフォアオール
をサブテーマとした。このサブテーマのどれかに当てはまる内容の演題をそれぞれのセンターから応募してもらったのである。その結果、中国から4、韓国から 5、そして日本から9演題が集まった。サブテーマの順にプログラムをつくったが、中国、韓国には「アジアトップ選手~」「アジア文化に基づく~」のサブ テーマ意図を十分に理解してもらえなかった?あるいは披露したくない内容であった?のか、意図に合致する内容は日本からの演題だけだった。日本のスキー ジャンパーや陸上競技ランナーの特性と可能性の話や、相撲の四股をトレーニングに取り入れている話など興味深い内容であった。それゆえ余計にテーマ設定の 難しさと相手に意図を伝える能力の不足を感じた。

アジアスポーツ科学会議2007の様子
 
 
 
   

JISSのミッションにない「スポーツフォアオール」については日本体育協会に演題をお願いした。快く引き受けてくださったことにはこの場をお借りして 感謝したい。このこと以外にも、会場やホテルとの折衝、相互交流を深めるパーティの企画や実施、発表原稿の収集やプログラム作成、会場のオーディオ機器設 営や受付などなど数え切れないほどの作業があった。それらに対してここぞとばかりに注ぎ込まれたエネルギーには眼を見張るものがあった。おかげで多彩な内 容になり、参加者には有意義だったと思っている。来年は北京オリンピックの後、中国でこの会議は開かれる予定である。

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