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JISS in Action

2007年10月23日

バドミントン世界選手権における映像収集・ゲーム分析サポート

 

高橋 英幸(スポーツ科学研究部)



 2007年8月13日~19日に、マレーシア・クアラルンプール においてバドミントン競技の世界選手権が開催されました。バドミントン競技の北京オリンピック出場選手は、2007年5月から2008年4月までの1年間 のポイントランキングによって決定します。その中でも世界選手権は最もランクの高い大会であり、獲得できるポイントも最高となるため、文字通り世界トップ レベルの大会となります。そのような大会において、JISSとして、バドミントン競技において初めて海外サポートを実施したので報告をしたいと思います。

 会場はPutra Stadiumという1998年に建てられた体育館でした。持参した温湿度計で測定したところ、会場内の温度は約23℃、湿度は約50%で、選手達にとっ ては良い環境だったかもしれませんが、体をあまり動かさない、撮影主体の我々にとっては寒いくらいでした。また、空調による風の向きがコートによって異な り、その風に慣れるのに選手達は苦労していたようです。

 
写真1 観客席からのビデオ撮影
 
写真1 観客席からのビデオ撮影
   
 
写真2 ホテルでのミーティング風景
 
写真2 ホテルでのミーティング風景
   

 試合のコート数が最大4面ということが分かっていたので、全ての コートにおけるビデオ撮影を可能にするために、JISS研究員2名と外部協力者2名、計4名のサポートチームを編成しました。今回のサポートの目的は、選 手・コーチの戦略策定において、ビデオ映像やゲーム分析を用いて支援を行うことでした。そのために我々は、(1)対戦相手、および、日本選手の映像撮影 (写真1)、(2)ラリー抽出映像の作成、(3)ゲーム分析、を中心に活動を実施しました。以上の活動によって得られた資料・データを用いて、選手・コー チは試合前にミーティングを開催し、相手のスカウティングや戦略の策定を行いました(写真2)。これにより、選手達はある意識付けを持って試合に臨んでい ただけたようです。

 今回のサポート活動は、(財)日本バドミントン協会との密接な連携の下で行われ、協会スタッフの方々の配慮のおかげで、大きな問題もなく、非常にスムーズ に実施することができました。特に、チームオフィシャルとしてのIDを確保していただいたことと、選手・コーチと同じホテルに宿泊できたことは大きなポイ ントだったと思います。これらのことにより、選手・コーチとの連絡を密接に行いながら、会場における撮影や映像・データのフィードバックをスムーズに行う ことができたとともに、コーチや選手と多くの情報交換ができ、今後のサポート活動を実施する上で有用な知見を得ることができました。

 何はともあれ、今大会では、男子ダブルス、女子ダブルスともに3位と非常に良い結果であったことは本当に喜ばしい限りです(特に、男子の3位入賞は史上 初)。今後も、選手・コーチの皆様には、来年の北京オリンピックに向けて益々の活躍を期待したいと思います。そして我々も、選手・コーチの期待に応えるべ く、より質の高いサポートを目指していきたいと考えています。

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