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JISS in Action

2007年7月27日

フェンシング高円宮牌(ワールドカップ・東京大会)における映像収録・提供サポート

 

白井 克佳(スポーツ情報研究部)

 最近の日本フェンシング選手の活躍にはめざましいものがあります。3月に開催されたワールドカップ・ロシアグランプリ大会において男子団体が金メダル、女子団体が銅メダルを獲得するなど北京オリンピックにおいても活躍が期待されます。その北京オリンピックの出場権を獲得するには、ワールドカップにおいて獲得したポイントの積算による世界ランクにおいて8位以内になることが一番の近道になります。去る5月18日~20日まで、ワールドカップの東京大会(高円宮牌)が東京体育館において開催されました。大会において映像収録・提供を支援しましたので報告します。大会の競技映像を記録し映像データベースを作成することは、その映像をもとに強豪選手の特徴を明らかにすること、また自身の試合映像を分析することに貢献する可能性があります。



 今回のサポートで特徴的であったのは次の2点です。

 

 
写真1:ピスト全体を収めた映像と選手を大きく映した映像を合成
 
写真1:ピスト全体を収めた映像と選手を大きく映した映像を合成
   

 1点目はスプレッターという機械を用いて2台のカメラの映像を合成したことです。フェンシングはピストという細長いフィールドを前後に移動しながら、お互いに正対した状態で競技しますが、後ろに下がりピストから出ると相手にポイントが入ってしまいます。したがって、ピストにおける選手の位置どりも非常に重要なポイントとなります。そこで、ピスト全体を収めた映像と選手が比較的大写しになった映像を撮影し、スプレッターを用いて一つの映像としてコンピューターに記録しました(写真1)。実はこの試みは昨年の大会においても実施したのですが、今大会ではカメラ10台を用意し、同時に5会場での撮影を可能にしました。


 

 

 

 

 

 

 
写真2:大会後、JISS情報サービス室にて映像を見る選手たち
 
写真2:大会後、JISS情報サービス室にて映像を見る選手たち
   

 2点目は映像ストリーミングサービスを実施したことです。コンピューターに記録した映像は大会後にストリーミング用の映像ファイル形式に変換し、ストリーミングサーバにデータを置くことで映像ストリーミングサービスを実施しました。ストリーミングサービスを実施することにより、インターネット経由で、例えばワールドカップのように海外に遠征にいっている期間でも映像を閲覧することが可能になります。また、JISS側としても、これまで映像フィードバックは、主として映像をDVDに加工して選手にフィードバックしていました。映像の加工や選手の人数分DVDを焼き増しするなどその労力は非常に大きかったのですが、今回の仕組みを用いることでこれらの作業が軽減されることが期待されます。



 大会後、早速選手達はJISS情報サービス室にてストリーミングにて映像を閲覧する手順の説明を受け、映像をみながら大会を振り返っていました。(写真2)



 今後のワールドカップにおいて日本選手が活躍し、北京オリンピックの出場権を獲得することを期待したいと思います。


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