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JISS in Action

2006年4月14日

トリノオリンピックにおけるサポート(1)

日本代表選手団本部ドクターとしてのサポート

 

奥脇 透(スポーツ医学研究部)



 前回のソルトレークオリンピックは、前年10月にJISSがオープンして間もなくということもあり、派遣前のメディカルチェックは行ったものの、ほとん ど関与することなく終わったという感がありました。しかし、その直後から、JOC専任ドクター(以下Dr)の提唱で、トリノオリンピックで、日本選手団が 最高のパフォーマンスを発揮するための、JISSを核とした医学サポート体制構築を開始しました。

 まず、競技団体の強化スタッフおよびメディカルスタッフと事前に調整を図り、継続性を持つ医学サポートチームを組織し、少数でより深いサポート活動を行う という方針を立てました。また、コンディショニングを重視して、競技種目ごとに、本部Drと連携して活動するトレーナー(以下Tr)を帯同することにしま した。そして冬季担当のJOC専任Dr、専任Trとともに、JISSでのメディカルチェックとフィードバックを通して、選手の健康管理、コンディション チェックを行ってきました。

 大会を通じては、幸い大きな外傷もなく済んだことがなによりでした。しかし腰痛が原因でパフォーマンスに影響が出たケースがいくつかあり、とくにオリン ピック直前の練習で痛めたまま入村してきた選手への対応には苦慮しました。オリンピックにおけるメダルの獲得は荒川選手1人でしたが、ご存知のようにアル ペン男子回転では、8位以内の入賞が2人となり、史上初めての快挙となったことをみても、選手達のがんばりは相当なものであったと思います。また、このよ うな現場に立ち会うことができたことを、大変光栄に思いました。

 今回活躍した選手の多くは、冬季競技という特殊性を持ちながらも、コンディショニングや診療でJISSをよく利用していました。中には海外遠征の間に帰国 した際は必ずクリニックに寄ってくれた選手もいました。このようなアットホームな環境作りがJISSのクリニックの持ち味であり、今後もみんなで選手をサ ポートしていけたらよいと思っています。ただ、まだ多くの問題を抱えていることも否めません。それらを反省しつつ、バンクーバーに向けて、さらに競技現場 との連携を強めながらサポートしていきたいと思います。

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