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JISS in Action

2005年5月31日

夏に鍛える
-全日本スキー連盟クロスカントリー部ジュニアチーム-

 


 
雪上での動作を再現した「ポールウォークによる最大酸素摂取量」の測定
 
雪上での動作を再現した「ポールウォークによる最大酸素摂取量」の測定
   
 5月23日と24日の日程で、クロスカントリースキージュニアチームのTSCチェックおよびサポートが行われました。若手有望選手が集った生理学実験室と体力科学実験室では、形態計測や筋の厚さ、等速性筋力測定器による膝の筋力と筋持久力などの測定が行われました。

 特徴的なのはクロスカントリーチームのオリジナルの測定として 「ポールウォークによる最大酸素摂取量」の測定と、ポールを押し出す力を測定する「ポーリング筋力」の測定が行われていたところです。クロスカントリーで は、ポールで体を押し出す力も重要な推進力になることから、ランニングによる測定では選手本来のフィットネスを評価しているとは言えない部分があります。 「雪上のクロスカントリーをできるだけ再現することで、実際の場面に近いフィットネスが評価できます。」と医科学・科学スタッフである鈴木典トレーニング ドクターは紹介してくれました。

 
全日本スキー連盟クロスカントリー部・佐藤昭部長
 
全日本スキー連盟クロスカントリー部・佐藤昭部長
   

 クロスカントリーの佐藤昭部長は、「ヨーロッパを何戦も転戦して いくクロスカントリーでは、シーズンを通して高いコンディションを維持していくことが大切。ランキング上位の選手は夏季にハードなトレーニングをこなして フィットネスを上げ、またシーズン中は週2回の筋力トレーニングによってコンディションを維持しています。日本選手もまだまだ海外の選手から学ぶことが多 く、現在も海外のコーチに協力をいただいているが、近年ではその取り組みが徐々に実を結びつつあります。」と話していました。

 今回JISSで測定を行ったジュニアの選手の中には、ノルディッ クジュニア世界選手権大会男子10kmフリーで銀メダルを獲得した吉田圭伸選手や、同種目で7位入賞した木村正哉選手などの次世代を担う選手も参加してお り、強化の取り組みの成果が現れはじめていることが実感できます。また今回の測定も、選手の将来を見据えて強化・育成を進めていくために客観的評価をして いるとのこと。長期的な展望をもった強化と育成の取り組みが、オリンピックや世界選手権などの国際大会で花開く日も遠くなさそうです。


報告:齋藤 実(スポーツ情報研究部)

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