第82回 厚木市立清水小学校におけるインターナショナルセーフスクールの取組について

厚木市立清水小学校における
インターナショナルセーフスクールの取組について
 厚木市立清水小学校(以下「清水小学校」という。)は、平成22年11月18日に市町村立学校として初めてインターナショナルセーフスクール(以下「ISS※」という。)の認証を取得しました。また、ISSの認証は3年ごとに見直され、活動の低下等が認められる場合には取り消される場合があります。清水小学校は、学校(先生・児童)・PTA・地域との協働の結果、平成25年11月に再認証取得、平成28年11月に3回目の認証を取得しています。今回は清水小学校が継続的に行っている学校安全の取組をご紹介させていただきます。
 ※ISSとは、(体及び心の)ケガ及びその原因となる事故、いじめ、暴力を予防することによって、安全で健やかな学校づくりを進める活動です。ISSに認証されるということは、ケガや事故のリスクがない100%安全な学校として認められるのではなく、安全な学校づくりのための仕組みが確立され、機能していることが認められたということになります。(引用:一般社団法人日本セーフコミュニティ推進機構 ホームページより) 

具体的な取組

①ケガの発生状況の把握

 ケガの発生状況を把握するため、どこでケガをしたのか、シールを貼っています。学年別でシールの色を変えており、ケガの発生傾向を分析するために役立てています。
清水小学校では・・・
  赤シール:1・2学年
  青シール:3・4学年
  緑シール:5・6学年
        としています。
                                

②衝突事故を防ぐために

 清水小学校では、ケガの状況を把握した後、衝突事故の多い地点において「ミラー」や「止まれマーク」を設置し、子どもたちの事故防止への意識を高めています。





髙橋校長へのインタビュー

ISSに取り組んだきっかけは何ですか?

 学校内でのケガの他、下校後に自転車による交通事故のケガが多く発生していました。学校周辺には3つの国道があり交通量が多いこと及び細い道も多いことが原因と考えられ、ISSに取り組むことで交通事故の件数を減らすことができるのではないかと思ったことがきっかけでした。地域の方々の安全・安心に対する意識が元々高かったため、ISSに取り組むことができました。

取り組んで難しかったことや気を付けたことは何ですか?

 教員にISSに対するモチベーションを維持させることに苦労しました。教員は入れ替わりがあり、新しく入ってきた教員はISSについて全く知らない場合もあるため、学校内で研修会を実施して、教員のモチベーションを維持するための工夫を行いました。

取り組んだことによる成果と課題は何ですか?

 ISSに取り組む前はケガの件数が年間約5,000件ありましたが、現在は約2,500件まで減少しました。要因としては、主にグラウンド整備等のハード面を強化してきたことが考えられます。今後の課題としては、子どもたちの意識付け(どうすればケガが減るのか等)などのソフト面を強化し、重篤なケガの減少に努めていきたいと思います。実際に事故の傾向を調べてみると2・3学年にケンカ等によるケガが多いため、怒りの感情をコントロールできるようなプログラムを実施していきたいです。

取材を終えて

 学校・PTA・地域の方々の「地域の子どもたちは地域で守る」という地域の安心・安全に対する取組を垣間見ることができました。また、学校内にISSの取組に関する事例の閲覧スペースが設けられており、子どもたちにISSを意識してもらう機会が多いと感じました。いずれ、ISSに取り組んだ子どもたちが成人となった際には、見守る側となり、地域の安心・安全がより高まっていくという好循環が生まれれば、すばらしいことだと思います。

最後に

 学校安全部では学校での事故防止に関する様々な情報を提供しています。事故の発生状況を把握するための統計情報や職員研修等でも活用されているDVD等をご紹介しています。また、「学校での事故防止に関する取組を行いたい」「実際に学校での事故防止に関する取組を行っている」といった学校がありましたら、情報を共有したいと思いますので、担当地域事務所までご一報ください。

 

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